見出し画像

エスコンフィールドに対するネガキャン(アクセスが悪い、観客数が少ない)に対して考察してみた

エスコンフィールドに対するネガキャンに対して考察してみました。
この記事を3行でまとめると、

  • エスコンフィールドのアクセスは確かに悪い。が、ベルーナドーム、ZOZOマリンスタジアム、PayPayドームと比較すると同等もしくはちょっと悪いくらい。

  • 観客動員数は少ないとは言えない

  • ネガキャン記事は信じない方がいい

です。

アクセスが悪い?

「エスコンフィールドは、札幌ドームや他球団に比べてアクセスが悪い!」という類のネット記事をたまに拝見します。
実際にどうなのでしょうか?
12球団の球場(札幌ドーム含む)のアクセスを実際に見ていきたいと思います。

12球団の球場アクセス一覧


  • エスコンフィールドと札幌ドームのアクセス比較

  • 札幌市内からのアクセスは、言うまでもなく札幌ドームに軍配が上がります。また北海道はJRより地下鉄が強く、札幌中心部からのアクセスにはストレスは少ないです。

  • 新千歳空港からのアクセスはエスコンフィールドに軍配が上がります。道外客や他球団からすると都合が良いのはエスコンフィールドでしょう。ただし、現状は北広島駅周辺にはホテルも少ないので、「野球だけ見て、北広島で宿泊」という選択肢は想定し難いと思います。

  • エスコンフィールドと他球場の比較

  • 最寄駅から徒歩15分以上かかるのは、ZOZOマリンスタジアム、福岡PayPayドーム、エスコンフィールドです。

  • 市街中心部から最寄駅へのアクセスが悪いのはベルーナドーム、ほっともっとフィールド神戸、エスコンフィールドです。

札幌ドーム、ZOZOマリンスタジアム、福岡PayPayドームなどと比較して、エスコンフィールドのアクセスが著しく悪いとは思いませんでした。
また、北広島駅からエスコンフィールド(ないしFビレッジ)への道はかなり余裕があり、整備されているため、ストレスは感じませんでした。

一方で、エスコンフィールドを東京ドームと比較するのはナンセンスでしょう。表のとおり、東京ドームのアクセスは圧倒的によく、また大都会東京と北海道を比較するのもお門違いでしょう。

観客動員数が少ない?

観客動員数に関しても、12球団のデータを見て比較したいと思います。

2022-2023年 観客動員数
  • 2023年のデータは5/10時点なので、あくまで参考値となります。セ・パ交流戦や、後半戦(優勝争い)で状況は変わるでしょう。

  • 新球場バブルなので、1年目は増えるのは当たり前でしょう。翌年以降はおそらく減ると思われます。参考ですが、マツダスタジアム(2009年開業)の2009年の観客動員数は26,015人でしたが、2010年は22,224人になりました。日本ハムも2024年は3000-4000人程度減り、2万人前後に落ち着くのではと思います。

  • もちろん、チームが強くなれば動員数も増えるでしょう。広島も、優勝した2016年には29,963人まで増えています。

5/10時点のデータですが、エスコンフィールドのアクセスが悪いことを加味しても、ほぼ想定通りの観客動員数ではないでしょうか。
データを見て分かる通り、そもそもセリーグとパリーグでは、1試合あたり観客動員数が4,000人程度違います。
したがって、セ・パ交流戦で日ハムvs巨人、日ハムvs阪神などのカードが行われれば、かなりデータは変わってくると思われます。

ネガキャン記事の正体は?

考察を終えてみて、ネガキャン記事の正体は何なのか、考えてみました。

  • 新球場は話題性があるので、良くも悪くも閲覧数が稼げる。

  • 批判的な記事は閲覧数が稼げる。

  • 逆張りや売名したいメディアとコメンテーターの仕業

  • 札幌ドーム派による批判

おそらく、1番目に書いた「新球場は話題性があるので、良くも悪くも閲覧数が稼げる」がほとんどでないかと思います。

私も先日、初めてエスコンフィールドに行きましたが、忖度することなく、感動の連続でした。他球団が嫉妬する理由も分からなくありません。

特に感心したのは、球場とFビレッジの一体感でした。
エスコンフィールド(ないしFビレッジ)は、野球場というより、テーマパークのコンセプトに近いです。
グランピング施設、カフェ・レストラン、遊具、北海道の物産など、野球以外の目的で訪れても楽しめます。
またFビレッジ全体で統一感があり、スタッフもよく教育されています。

魅力はたくさんあり、伝えきることは出来ませんが、札幌ドーム時代と比べて、上述の「テーマパーク感」がエスコンフィールドの最大の魅力かと思います。

たとえば、試合中に流れる「YMCA」や「きつねダンス」では、ファイターズガールだけでなく、ビールの売り子やグラウンド整備のスタッフも含めて皆が踊り出します。こういった統一感のあるパフォーマンスは、メジャーの球場で目にします。

ファイターズが目指す理想の球場とは、こういったテーマパーク感だったのではと思います。札幌ドーム時代は、球団と球場で経営が分かれていて、飲食店スタッフの管理は球場側でした。また、賃貸ですので、シーズンオフは球団がイベント等で札幌ドームを使うことはできません。

球場と球団の経営が一致したことで、統一感のあるパフォーマンスが可能になり、合意形成も迅速化したのだと思います。
ファイターズ・スポーツ&エンターテイメントが掲げる「野球を中心としたエンターテインメント」が、新球場では体現されています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?