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花粉症に効く?

花粉もたけなわですねぇ。私は目鼻というより咳喘息みたいになるので気をつけないと。特に今年は咳なんてしてたら凄い目で見られてしまうので…。

薬機法って知ってますか?

正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と言います。この前身は「薬事法」として知られていたのですが、2014年に改正されて「薬機法」となりました。これは何の法律かというと、医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器などにおいて、その有効性や安全性について製造から販売広告に至るまでのあるべき姿を定めた法律です。

おや?食品の話では無いの?と思われますか?どっこいこれが関係あるんですなぁ。

食品よ、こっちに来てはいけないよ、という法律

「薬機法」が対象とするものは医薬品と認定された成分や医薬品にのみ許された効能があるものです。健康食品まで含めて食品は対象ではありません。法律そのものは食品を対象としていません。しかし、健康に影響を及ぼす効能のある成分を使うと、途端に「薬機法」の対象となります。

つまり、言い換えると、「食品はこっちに来るな」という食品の範囲を定義している側面があるのが「薬機法」です。有り体に言えば食品には「これを食べたら痩せます」って書いてはダメなんですね。そういったラインのギリギリについては別途「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」という分類があります。前者は国の審査で後者はメーカーの自己責任ということになっていますが、それでも薬の様な効果を謳ってはいけないことになっています。

食べて健康になれるなら…

ところが、誰しも食べるだけで健康になれるならそれに越したことはない、と考えるのが悲しい人間の性というものです。「○○に効きそうなイメージ」を表示されるとついつい買ってしまったりします。しかしそこに薬の様な明確な効果はありません。繰り返しますが、その効果があったらそれは食品ではなく薬だからです。食品売り場ではなく薬局で取り扱わなければいけません。

一昔前にコラーゲン入りの食品というやつが流行りました。コラーゲンというとお肌の状態を整えるには大きく影響していると言われる成分ですね。化粧品界隈でよくみかけるやつです。食べたらお肌に良さそうなイメージありますよね。

無いです。食べても効果はほぼ無いです。

コラーゲンとはタンパク質です。確かに人間は肉や魚など必要なタンパク質を食品から摂取します。しかし、消化吸収される過程で、アミノ酸に分解され、体の中の至る所で新たなたんぱく質として再組成されます。つまり、コラーゲンを食べても体の中でコラーゲンになるとは限らないのです。場合によっては顔じゃなくて足の裏の皮膚になってるかもしれません。笑

ガッカリしましたか?でもタンパク質をちゃんと必要な量毎日摂取することはとても大切です。特に高齢の方で「最近お肉は苦手で…」とか仰る方はタンパク質が足りてないことも多いという調査もあります。お魚でもお豆腐でもいいので、しっかり食べて必要なタンパク質は食べないと健康を維持できません。ただ、都合よくコラーゲンにだけなるわけではない、というだけです。

健康でいる為に

じゃあ健康でいたかったらどうしたらいいんですか?!と怒られそうですが、これは処々のお医者さんが仰ってますが「バランスの良い食事を腹八分目、あとは適度な運動と十分な睡眠」、これに勝るものは無いです。でもキチンと3つ揃えるのが存外大変なんだこれが…。私はまぁ大体睡眠不足です。

美味しいものを売っておいて食べ過ぎるなのは何事だと叱られそうですが、いや、まぁそこは勘弁してください。

タイトルに話を戻しますが、花粉症に効くなんて食品はありません。「おススメ」って書いてある食品はありますが「効く」って書いてある食品はありません。興味があったら皆さんパッケージを見てみてください。

ということで、なんだか皆さんの希望を奪ってしまった気もしますが、お互い辛い季節が早く終わるように祈りましょう。症状がひどく日常生活に影響している方は是非お医者さんにご相談くださいね。

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