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流行り廃り

最近は2000年代に流行ったものが若い子たちの間で流行っているそうですね。

何故か20年くらいで廻ってくるものがある

ファッションが典型的な例になりますが、20年くらいでまた流行ってくるものというのがあります。最近は10台の子が2000年代のデザインものを面白がったりイイと思って使ったり、服のデザインもその頃のものにインスパイア(強い影響を受ける)されたものが昨今増えたように思います。

女性の化粧で眉毛が強めになったり弱めになったりはグルグルしていますが、そういやバブル(1990年前後)の頃の化粧も眉毛強めだったなぁなんて、先日バブルを振り返るNHKの番組見てて思いました。

音楽なんかでも曲もあるいはミュージックビデオの表現方法も90年代や00年代の作品にインスパイアされたものが見られるようになったのはここ数年な気がします。

みなさんもTVのアナウンサーの服を見て「ああ、私あんな感じの昔着てた」とか、ラジオを聴いていて「あれ?あの頃聞いた曲に似てない?」なんて思ったこともあるんじゃないでしょうか。

「あの頃をもう一度」が無いジャンルもある

一方で「懐かしいあのテイストに」というのが無いのが弊業界である食品業界です。容器のデザインを懐かしいものに戻す、ということはキャンペーンとしてあるのですが、中身を昔に戻すという事はまずありません。

その代わりと言っては何ですが、「超ご長寿製品」というものはたくさん存在します。当社の製品にも30年以上の選手がいくつかありますが、大企業の製品一つ取って見ても、ミツカンさんの「味ぽん」、森永さんの「マリービスケット」、明治さんの「ブルガリアヨーグルト」など誰のお家にもありそうなものがたくさんあります。「無くならない製品があるけどリバイバルはしない」それが特徴の業界ですね。

しかし、裏の顔として、実は「消費者の皆さんに分かりにくいかもしれないけれど、ちょっとずつ改善し続けている」のがご長寿製品であったりもします。サントリーさんの烏龍茶が発売当初より苦くない(少しずつ苦く無くした)ことやブルガリアヨーグルトさんのパッケージデザインがものすごく沢山あることは、業界内では有名な話です。

こちらの明治さんのまとめはとても面白いので興味があったら是非ご一読ください。

何が2つを分けているのかはよく分からない

デザインや音楽などアーティスティックなものならリバイバルがあるのかというとそうでもなさそうです。家電などはその典型ですし(もちろん性能は進化しますが)、建築も元に戻ることは無いですね。江戸時代の茅葺屋根まで戻るなら別ですが。

自動車もトヨタのMarkⅡや日産スカイラインなどどんどんセダンのデザインが消えていき、USVが全盛。レトロな風合いを持っているフォルクスワーゲンのビートルも根強い人気を80年にわたって維持してきましたが、日本では消えました。勿論古い車をレストアして乗りたいという趣味の人たちも一定数居ますが、企業がラインナップとして維持して利益を出すほどにはニーズが無いのが実情です。

しかし家具や食器には「定番デザイン」が存在し、一方で変わり続けるものも同時に存在する不思議な業界かもしれません。そういえば最近石塚硝子さんが昭和レトロシリーズを売り出してますね。「あああああ子供の頃こんなのあったわ!」と思わず手に取りました。笑

この「リバイバル(あるいはインスパイア)があるジャンルと無いジャンル」が何によって分かれているのかは、私にはよくわかりません。視覚的かと言われるとそれにも限らないし、価格の高い安いかというとどちらにも存在します。

ただ、リバイバルやインスパイア系に共通して言えることは、「当時若かった人たちに売り込むのではなく、それを知らない今の若い世代に売り込む」という事なのかもしれません。

いずれにしても面白い現象だと思います。海外でもあるんでしょうか??

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