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人と会うと何かが生まれる

今回の投稿で恐らく週一投稿一周年突破じゃないかと思います。駄文にお付き合い頂きありがとうございます。引き続き宜しくお願い致します。

さて、コロナも引き続き収まっている状況ですので、今週はお世話になっている取引先へご挨拶回りに伺っています。感染拡大が酷い時期はお伺いすることも出来ませんでしたので、お目にかかってお話しできるありがたみをひしひしと感じるところです。

普段お話しない方とお話するチャンス

ご挨拶回りはとても大切にしています。お取引をさせて頂いているお礼を申し上げることも有りますが、「信用でき、かつ普段なかなかお目にかかれない方といろんなお話が出来る」という機会はとても貴重です。

普段からネットや媒体を中心に「偏らない様に気をつけながら」知識を詰め込むようにしていますし、営業部員の日報は全て目を通しています。「消費がどんな風に変わって来ていそうか」から「どこのお客さんに不信感を持たれてしまったか」までマクロミクロ幅広く頭に詰め込むように心がけています。しかし、人間一人の触れることのできる情報など量が知れていますし、中には間違ったものも含まれます。

これに対してご挨拶で伺える話は、お互いの信用も手伝って「ネットやメディアより踏み込んだ内容」であると共に「こちらが想像もつかない世界業界を見ている人の見方」に触れることが出来ます。これはもうバチバチと思考回路を刺激されます。「ああ、その方面にはまだ見ぬ新規のお客さんが居て、新しいビジネスを作れるかもしれない」「ダメだと思ってた方面が今花開いてきているのか」など、やってみたいことがどんどんと広がっていくし、「もっと努力しないといけないなぁ」と反省することもしきりです。

たとえ自社の業績が思わしくなくて沈んでいても、いろんなお話を伺うと元気が出ることも多いです。前回の記事では「若者の中には外出が面倒だと思っている人も少なくなく、色々変わってしまいそう」ということにも触れましたが、やはり顔を突き合わせて直接会うと、頭にも心にも化学反応が起きると思います。

気をつけていること

ご挨拶回りなどでお話をさせて頂く際に気をつけていることが3つほどあります。

①「世の中はgive-and-takeである。面白い話を伺うばかりでは無く、こちらからも興味深い話を必ず提供するようにすること」
世の中には私のように話すことが大好きという人間も居ますが、それにしてこちらが貴重なお話を聞いてばかりというのは良くありません。「こいつに時間を割くと、面白い話を持ってくるな」と思って頂かないと、継続的にお目にかかることが出来ませんし、貴重な時間を頂くのだから失礼です。お相手が興味を持つかどうかは提供してみないとわかりませんが、それでもビジネスの話から笑い話まで幅広くそろえて伺うことが大切だと思います。その為には、お目にかからない間に話題を沢山ストックしておくように日ごろの努力に尽きます。

②「話す内容をコントロールして、情報源に迷惑をかけたり、先方におかしな予断を持たせてしまったりしない様に気を付ける」
「相手が知らないであろう興味深い話」というのはリアリティが無ければ成り立ちません。ですから、自然とどこかで見聞きした話になります。しかし、その話を私に聞かせてくれた人は、私に外でベラベラ喋って欲しくて教えてくれたわけではありません。ですから、「聞かせてくれた人が特定されたり、その方に迷惑をかけたりすることがない様に」話題を選び、ぼかしてお話する様に気をつけています。勿論話せないことも沢山あります。お相手を楽しませたいとは思いますが、そこを切り分けて振舞うこともとても大切です。

③慎重に、でもビビらない
ご挨拶のお相手がその話題に興味があるかは分かりません。もしかしたら私よりずっと詳しいかもしれませんし、その世界にご友人が居るかも知れません。逆にその話題が嫌いだったり、嫌な思いをしたことがあるかもしれません。下ネタだのヘイト寄りの話題などはNG中のNGであることは言うまでもありませんが、それ以外の話題でも「相手がどう思うだろう」ということを気にしすぎるとNHKのニュースの様になってしまうので、せっかくのアイデアの生まれる場が台無しです。さぐりさぐり話題を進めて見たり、相手からの発言を伺ったりしながら、積極的に話題を展開していくというアグレッシブさを持つことは、難しいですが大切だと思います。

③はラジオでも意識することが多いです。ラジオは肯定のメディアだと思います(一部深夜ラジオを除く)。ここがTVやネットと決定的に違う点の一つです。ラジオに投稿して頂く方は反論してほしくて送るわけではありません。「でもね」なんて要らないんです。しかし「ダヨネーダヨネー」ばかりでも期待に応えきれていない気がするので「そうですよね」「なるほど」と言いつつも「こういう風にしたらもっと楽しいかも!便利かも!」という話はポイントポイントで付け加えるようにしています。言い換えると「貴方のご意見は思っているよりもっと魅力がありますよ」ということですね。

人と会うことを絶やしてはいけない

なんだか軽く詐欺師の話法テクニックみたいになってきましたが、それはさておいて人と会うことをやはり絶やしてはいけないなと思います。時間や濃度(食事を含むなど)は色々でいいと思いますが、やはり会って話さないと新たな工夫やあらたなビジネスの種、何よりイノベーションの種は生まれません。シュンペーター先生もクリステンセン先生も仰せの様に、イノベーションとは無関係に見える何かの組み合わせです。それが偶発的に、でも高確率で起きるのは、人と人が面と向かい、持ち寄ったものを突き合わせた時だと思います。一人で座ってたって生まれないんですよね。

これからも、出かけていくときも、訪問をお受けする時も、気合を入れてお話したいと思います。


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