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節約術とは

今日ラジオでたまたま節約の話になったので、また独断と偏見に基づく妙な持論を展開してみたいと思います。

何のために節約するのか

まずそもそも論ですが、何のために節約するのかを考えるべきです。「いやぁ最近収入より支出の方が多くなっちゃって」というのであれば早急にしないといけませんよね。他方、「最近物価も高いしなんとなく」という方も多いのではないでしょうか?
「子供がこれから中学校にあがるので部活とか塾とか色々物要りで」とか「親が入院したので看病にもお金がかかるし」とかそういう理由の場合は具体的に「いくらくらいひねり出すのが良いのか」を考えるべきです。節約はどちらかと言えばストレス寄りなので、目標が明確になっていないと続かないと思った方が良いです。私を含め人間大体投げ出しがちです。笑
また、こういった努力をする時に、収入の3分の一以上貯金に回すぜとか高い目標をいきなり掲げるのもお勧めしません。これくらいなら気をつければできそうかなくらいの金額に設定し、達成出来たらもう少し、とする方が良いです。

年間予定を整理しましょう

では目標の目安を決められたら早速作業に入りましょう。
まずは年間予定を整理しましょう。節約はあくまで日常で努力する方がよいものです。しかし人間生活してると「出費が集中する時期」や「やむを得ず大きい金額の出費がある時期」というものがあると思います。
前者なら例えば子供の入学の予定があり、制服や文房具などを揃えなければいけないとか、旅行の準備に色々買わなければいけないといったケースです。後者なら自動車税の納税時期や、正月に親戚の子にお年玉をあげなければいけないといったケースが考えられるでしょうか。
これらの予定は必ず除外するようにしましょう。そのまま計上してしまうと、節約しているはずなのに赤字になる月(やむを得ないのに)を見てウンザリしてやめてしまったりするからです。年間で帳尻を合わせればよいのです。ですから、分かっている予定や年中行事などはあらかじめ整理して別会計にしておくことが必要です。

家計の中身を見ましょう

さていよいよ中身を見ていくのですが、「さぁ食費を節約しよう」とか「衣服を節約しよう」ではなくて、まずは支出を整理しましょう。家計簿ですね家計簿。今なら別に家計簿帳なんか買わなくてもエクセルでも何でも作れます。まずは普段の支出を一か月分記録します。

それでは一度一般的な家庭の支出の内訳を見てみましょう。勿論独身者とか二世帯同居、子供の人数によっても異なりますが、とりあえず総務省が公開している家計調査から作成されたものを引っ張ってきます。

食費は後で触れますので一旦置いておきますが、ここで大切なことは「取り組みやすそうなところから始めるのではなく、効果が大きそうなところから始める」ことです。
その他の支出は別にして、食費の次に大きいのは「交通・通信」「教養・娯楽」「住居」「光熱水道」「保健医療」と続きます。全体金額が大きい方が節約をしたときに効果金額が大きくなることが多いのです。食費は一番多いですが買っているものの数が多く単価が低いので、効果を出すのは大変なのです。
但し、こういう大きい金額のものは取り組むのに手間がかかることが多いです。例えば通信費なら通信会社のショップに行って契約を見直さねばなりません。保険なら保険内容を見直さなければいけません。住居は引っ越すなんてそうそう出来ませんのでスルーしてもいいですが、通信費や保険は本来真っ先に見直すべき項目です。家族でバラバラの通信会社になっているとか、データ通信料を抑えて契約し、家の中ではもちろんwifiを引き、公共の場のWi-Fiも上手に使うとか、保険の保証を制限してみるなどすれば毎月安定的に数万~数千円が浮いたりすることも少なくありません。

光熱水道費、これは主に電気ガスが多いと思いますが、使っていない部屋の電灯はこまめに消す、エアコンの点け方を見直す(エアコンは起動時に一番電気を食うので頻繁なオンオフは逆効果)などが中心になるでしょう。また、夏場は難しいですが、冬場の暖房は着る物を見直したり、温かいお茶を飲むなどして設定温度を低くすることもできます。

食器の洗い物を古新聞などの要らない紙でぬぐってから洗うとか、そういったノウハウもありますが、水道代は絶対金額が少ないので苦労の割に効果が少ないと思います。

教養娯楽費は中身が家庭によっていろいろだと思いますが、ブックオフみたいなリサイクルや図書館を使ったり、ゲームは終わったものは売却するなどすれば調整可能かもしれません。パチンコや競馬は私やらないのでよく分かりません。笑

食費の削り方

食欲は三大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)の一つです。健康を損なうような食べ方はいけませんが、お腹が空いた状態というのは非常ストレスがかかるので、そういう節約の仕方は良くありません。実際空腹時の方が犯罪率は上がるという調査もあります。空腹に苦しまない範囲でがんばりましょう。

まず、お金がかからない物は全力で使いましょう。私はお米はふるさと納税を使います。どのくらいふるさと納税に金額を投入できるか(収入金額に従った上限あり)はその手のサイトで計算してみてください。宅配で重たい荷物が自宅まで届いてラクチンですし、おススメです。ふるさと納税というとついついイイお肉とか考えてしまいがちですが、一番効果的なのはお米だと思います。どうしてもお酒が欠かせないという方は、その手のものをふるさと納税で手に入れるのも良いでしょう。

お肉の類はセールの時にまとめて買って小分けにして冷凍しておくというのも手です。冷凍時にジップロックやサランラップを使いまくっていたらちっとも節約にならないのですが、一週間くらいで使ってしまうならそんなに密封しなくても大丈夫なので、ポリ塩化ビニルの安いラップを使ったりするとよいかと思います。ちょっと重いですけど、安いです。レストランの厨房なんかで使われています。引っ付きがちょっと悪いんですよね。

次に、出来るだけ廃棄しないで済むようにしましょう。買った野菜が傷んでしまってつい捨てることになったりすることも多いと思います。野菜は適切な方法で保管すれば意外と長持ちします。大量袋が安いからと買って傷んで捨てるのでは本末転倒で、それなら一本から購入して捨てないようにする方が節約になります。

野菜は健康にもいいですが、上手に使えばボリュームが出て、お腹いっぱいになるのです。

おやつ

菓子類は酒類に並んで「出来るなら節約したいけど…」という嗜好品です。しかし、自宅で作ると買ってくるお菓子より美味しくて安く作れるものもたくさんあります。

例えばスコーン、蒸しパン、パウンドケーキとかね。焼き菓子は日持ちもするのでコスパが良いです。多少材料が必要になるので、1度や2度作るくらいならあまり節約になりませんが、何度も作るなら意外と満足度も高くておススメです。

先送り

節約はお金を使わないことだけで達成されるわけではないというのが私の時論です。先送りするのも一つです。例えば「あれが欲しいな」と思ってもすぐには買わないのです。おすすめはアマゾンや楽天のカートに入れっぱなしにするのです。急ぎでないのならばセールの時まで待てばよいですし、セール待ってると案外セール当日に改めてみると「別に要らなかったかも」と思うことは案外多いです。ムリヤリ我慢するより、要らなかったと気付く方がストレスも少ないですしね、おススメです。
最終的に買うことになったとしても、お金が出ていくタイミングを遅らせることが出来たのならそれはプラスです。会社の設備投資なんかでもやる手です。

無理はやめましょう

最後に繰り返しますが、無理に急激な節約はいいことがありません。筋トレもダイエットもちょっとずつ継続することが重要であるのと同じように、節約も長く無理のない範囲で続けることが重要です。金額は継続していく中で目標を引き上げればよいのです。1万円貯めることが出来たら1000円は好きに使う、とかご褒美を作ってみるのも良いと思います。

まずちゃんと一か月の支出の記録を残すだけでもいろんなものが見えてくると思います。大体そこで挫折するんですよね。最近はクレジットカード会社もデータをダウンロードできるようになっていたりするので、上手にIT化して頑張ってみましょう。マネーフォワードのようなサービスを無料の範囲で使ってみるのも良いと思います。

ちなみに私の場合は、服もたまにしか買わないし、お酒を頻繁に飲むことはしないし、スマホゲームの課金もないし、ジムも行かずに宅トレだし、出費知れてるんですよね。案外多いのはご飯の作りすぎとか、廃棄の無駄があったのと、電子版のマンガや本の購入が多かったのでそれを先送りするようにしたら結構減りました。
性格は雑なので家計簿はつけてません。偉そうに言っておいて、こんなものです。ただ、会社のお金の出入りの分析は結構やります。必要な出費・投資はちゃんとするという方針ではありますけどね。なので、今回のエントリも参考程度に…。笑

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