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禅とマインドフルネス

色んな知識を頭に入れたくて、ドキュメンタリーってよく見るんですが、先日こんな番組にあたって、面白いなぁと思った話です。

BS1スペシャル「禅×21世紀」

西洋で流行っている「マインドフルネス」と「禅」というものは違うのだそうです。勿論マインドフルネスと一言に言っても、諸派色々あるようなので大きく括ってお話するのも誤解が生まれそうなので、あくまで「私の理解としては」という前提で読んで頂きたいのですが。笑

マインドフルネスという語句そのものは、語源が仏教(英訳の結果)なので似たようなものかと思っていましたが、ベクトルが逆の様です。

「マインドフルネス」の場合、まず「私」があって、今起きていることをこだわりやしがらみを抜きにして捉えるということが目標の様です。そうすることでストレスコントロールをする、という様な効果が期待されているようです。

それに対して「禅」は意識を外へ外へと拡散させ、空気と私、雨音と私、自然と私、の様に意識を広げて行って、その関係性を重視するようです。どちらかというと公案というお題を出された場合はとことんまで悩みぬくことになります。

禅宗のお坊様からすると「西洋の文化では、科学技術の様に何かをすることによって得ることを目的とすることが多いが、禅は行うことによって楽になるためのものではない」と仰ってました。出発点は割と近かったのかもしれませんが、それがそれぞれの文化の中で解釈されとりこまれていく中で(日本にとっても仏教は伝来物です)、それぞれの文化や価値観の差が出てくるというのはいかにも面白い。

どちらが正しいという話ではなく、違ってて面白いですねという話です。やってる人が幸せになれるならそれが一番いいです。

仏教や瞑想は専門外ですので、誤解等がありましたら平にご容赦ください。

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