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かがやくイーブイはフュージョンミュウに入るのか?

こんにちは。
まるたと申します。
普段はつくば(茨城県)でポケカをして時折東京に顔を出しており、
そして以前は岡山と広島でポケカをしていました。

今回はミュウにかがやくイーブイが入るのではないかと考え、このような記事を書かせていただいております。
よろしくお願いします。
なお、ミュウというデッキの細かい点の解説としては、以前yos杯に出た際に書かせていただいた下記のnoteに該当の記事がございますので、どうぞ読んでいただけると幸いです。

【第2回yos杯 予選9位BEST16 スタンダードミュウ】
https://note.com/maruta_shibi/n/n0b963dcffff4

はじめに:ミュウというデッキの弱点について

 まず、ミュウというデッキは攻めにおいてとても強いです。
なぜならば、
1.VSTAR,VMAX環境で後攻を取ってもカミツレによるエネルギー加速によってワザ(主にメロディアスエコー)を撃つことができ、アドバンテージを得られる可能性がある
2.クロスフュージョン(テクノバスター)がダブルターボエネルギーの存在によって撃ちやすいコンパクトな技となっている
3.パワータブレット、こだわりベルトの存在によって、1ターンで280ダメージを出すことが現実的となっている
4.ドローソースが特性なのでボスやカミツレにサポートを使用できる
という4点の強み、特に1番の「後攻1ターン目にワザが撃てる」という強力な強みがこのデッキには存在するためです。

 しかし、この「後攻1ターン目にワザが撃てる」という長所にも弱点があります。
 それは、相手のバトルポケモンを非エク、かつベンチに非エクとVポケモン、と並べられてターンを渡された際に、あなぬけのひもを使ったとしても後ろの非エクのポケモンに下げられてしまい、Vポケモンをメロディアスエコーで倒すことが出来なくなってしまうことです。
 更にはその非エクのポケモンを倒したとしてもサイドが5枚になることによって、次に出てきたVポケモン(VSTARに進化済み)を倒した直後に雪道ツツジを決められてしまうのです。決められたら結構な確率で負けてしまいます。

 この弱点を回避するためにこれまで用いられてきた手段としては、
1.何もせずにバトル場に非エクを置き、取られるサイドを最小限にしつつ、次のターンに相手のVSTARポケモンをワンパンする準備を整える(専ら手札にパワータブレットが2枚以上来た、またはあまり回っていない場合)
2.メロディアスエコー210で前の非エクを攻める
(メロエッタとゲノセクトにFエネを付け、後ろのミュウがボスで倒されても返しのターンで280ダメージを出せるように準備する。雪道ツツジのケアは、縦引きでデッキを有用なカードのみにすること以外は無い)
3.カミツレでメロエッタとオドリドリにエネを付けてオドリドリで攻撃し、後ろのVポケモンに適切なダメカン(HPが280のVSTARになるならおおよそ40以上)を乗せ、出てきたVSTARをワンパンしやすくする(個人的にはこれが最善)
がありました。
 しかし、このプランの中でフュージョンデッキの強みを活かせている、つまり後攻1ターン目をアドバンテージに変えていると言えるのは2番と3番であり、そしてその2つに共通して言えることは初手にカミツレとエネルギー(と場合によってはいれかえ手段)を引き込む必要があるという事です。これは容易にできることではありませんし、そもそもそのプランを通せても辛いことには変わりありません。
 つまり、ミュウも後攻を取って相手に「ちゃんと」展開をされると、運が良くなければ勝ちにくいという点で他のデッキと変わりはないのです。

 ならば、プレイヤーがこの後攻運ゲ問題に対してとれる態度は何があるでしょうか。一つは必ず上記の2または3番のプランを必ず通そうとすることです。しかし、そうすると何をどうしても
①場を十分展開出来て沢山ドローをして
②メロエッタかオドリドリにエネルギーを付けて
③カミツレのきらめきを撃つ(最難関)
という3つを行わなければならないこととなり、上記の手順を踏むためにはどうデッキを構成しても初手の運、ドロー運が絡んでくるため、いついかなる時も通せるプランではありません。(今のミュウデッキにこれ以上初手の展開やカミツレのためのカードを増やすと、今度は相手を倒しにくいデッキになってしまいます。)
 また大量展開に付随する問題として、プレイする中で相手をワンパンするために必要なボスやパワータブレット、またダブルターボエネルギーを展開の為にクイックやハイパーボールで切ってしまう、という問題が発生してしまいます。これはミュウがVまたはVSTARをなるべく早く3体倒して勝つというプランを妨げるものであり、喜ばしい事ではありません。
 以上から、2番または3番のプランには、端的に言えば「下振れてしまう」し、「切るカードによってその後のサイドレースに影響がある恐れがある」という課題が存在することが分かります。

 では、この課題を構築面から変えることはできるのでしょうか。答えは、「現時点ではNO」だと私は考えます。そもそもフュージョンミュウというデッキはフュージョンアーツが出た当初から研究が続けられているデッキであり、今存在する構築は、そのデッキを回すという意味において黄金比になっており、これ以上突き詰めようがないと考えられるためです。(ここで天才的な回し方のフュージョンデッキを思いつければいいのですが、情けないことに私には思いつけません) この先新しいカードが出たならまた別ではありますが、現時点では上記の課題を構築面から変えるというのはとても難しいことです。

 では視点を変えて、プレイヤーがこの後攻運ゲ問題に対してとれる態度について、新しいコンパクトなシステムをデッキ内に入れて課題の解決を図る、というのはどうでしょうか。それこそが、私が本題としてとらえている「かがやくイーブイはフュージョンミュウに入るのか?」という事なのです。

本題:かがやくイーブイはフュージョンミュウに入るのか?

 まず、かがやくイーブイというカードについて見ていきます。

かがやくイーブイ

 見ていただければわかる通り、一番の特徴は1エネ技「キラキラ集め」によって自分の場のタイプの数分までデッキから好きなカードを選び手札に加えられることです。端的に言ってとても強いですが、懸念すべきは「ダメージを与えられない技である事」と「場にいるポケモンのタイプが複数である事」の2つです。
 更に言えば、輝くイーブイを攻撃的に使うとなった場合、上記の2つの問題点は「後攻1ターン目に打たなければ弱い事」と「単タイプのデッキでは使いにくい事」と言い換えられます。
 ここで、フュージョンミュウというデッキの「1ターン目から大規模なドローができ即効性が高い」という特性と「いろいろなタイプのポケモンが存在する(超、鋼、炎の3タイプ)」という特性を合わせて考えると、かがやくイーブイの問題点をフュージョンのデッキならクリア出来るということが分かります。

 しかし、実際かがやくイーブイをデッキに入れることによって後攻運ゲ問題は解決するのでしょうか?
 その答えは「YES」だと私は考えています。なぜならば、デッキからカードを4枚好きに取ってくることが出来るというのはミュウという即効性が高いデッキでは単純に強い事だからです。
 まず、具体的に「ちゃんと」相手がバトル場とベンチにポケモンを展開してきた場合、どのようなプランでかがやくイーブイを使うのかという事について記述します。

⓪相手がバトル場とベンチに非エクのポケモンを展開する(相手のターン)
①イーブイをバトル場に出し、ベンチにミュウV、ミュウV、ゲノセクトV、ゲノセクトV、オドリドリを展開する(自分のターン)
②イーブイにダブルターボを付け、キラキラあつめによる4枚の任意サーチによって手札と場に「ミュウVMAX」、「こだわりベルト」、「パワータブレット2枚」、「ボスの指令」、「やまびこホーン(できれば)」、「いれかえ用のカード(できれば、また回収ネットが望ましい)」、「ツツジ(相手のデッキタイプによる)」が揃うように好きなカードを手札に加える(自分のターン)
③ミュウVがボスによって倒される(この時相手のサイドは残り4)(相手のターン)
④後ろの進化していないVポケモンをボス+ベルト+ダブルターボのクロスフュージョン(テクノバスター)による220で倒す(この時自分のサイドは残り4)(自分のターン)
⑤無傷のミュウVMAXが相手の攻撃を耐える(ように前の自分のターンに場を調整する)(相手のターン)
⑥次のアタッカーとなるポケモンをベンチで育成する(自分のターン)
⑦.①入れ替え用のカードによってテクノバスターの縛りを解除して、相手のVSTARポケモンをボス+ベルト+タブレット2枚+ダブルターボのクロスフュージョン(テクノバスター)による280で倒す(この時自分のサイドは残り2)(自分のターン)
または
⑦.②入れ替え用のカードによってテクノバスターの縛りを解除して、後ろの進化していないVポケモン(ホーンにより出させたVポケモンでも可)をボス+ベルト+ダブルターボのクロスフュージョン(テクノバスター)による220で倒す(この時自分のサイドは残り2)(自分のターン)
⑧前のミュウVMAXが倒れる(この時相手のサイドは残り1)(相手のターン)
⑨.①相手のVSTARポケモンをボス+ベルト+タブレット2枚+ダブルターボのクロスフュージョン(テクノバスター)による280で倒して勝ち(自分のターン)
または
⑨.②後ろの進化していないVポケモン(ホーンにより出させたVポケモンでも可)をボス+ベルト+ダブルターボのクロスフュージョン(テクノバスター)による220で倒して勝ち(自分のターン)

以上が、かがやくイーブイを使った後攻からサイドを取り切るプランとなります。 

かがやくイーブイを使ったプランの疑問点

 しかし、ここで挙がる疑問として、まず、この戦術はかがやくイーブイ無しではできないのか、というものが挙げられるでしょう。それは、その疑問の通りであり、本来はかがやくイーブイ無しでもこの戦術はとることが出来ます。しかしその場合、最も課題となる事は1ターンのドローする中でダブルターボとベルトとパワータブレット2枚を集められるのか、またドローする中で丁度良くダブルターボとベルトとボスの指令を手札に加えることが出来るのか、という事です。
 私はこれまでミュウを回してきて感じたのですが、後攻を取った際にどこかでこれらを必ず手札に揃えられるかというと、それは絶対にNOです。ゆえに、後攻を取った時、相手がどのような場であっても勝つ確率を上げる、というのがこのかがやくイーブイを採用する意味の端的な本質となっています。

 また、⑤において「無傷のミュウVMAXが相手の攻撃を耐える」とありますが、これには無理があるという疑問もあります。もっとも可能性として高いと考えられるのは、ミュウVMAXが攻撃対象に選ばれずに後ろのミュウVやゲノセクトVが攻撃対象とされて気絶し、その後のターンでもまたVが狙われて2-2-2とサイドを取られてしまう、という恐れです。これの対策として、ツツジを採用し、⑥のタイミングで撃ちます。それでも引かれるときは引かれるでしょうが、その可能性は切り捨てます。(そもそもこの考えているプランは相手がボスを3枚以上積んでいないと成立しないプランであるので、その意味でもターボ系やフュージョンミラーでのみ考えるべきことです)
 かがやくイーブイの存在によってある程度思うように手札をメイクすることが出来、また普通に撃ってもとても強い捲り用カードであるので、ツツジは無理の無い採用だと考えます。

 更に上げられる疑問点として、マリィをされてしまったら全く意味が無くなってしまうどころか、必要なカードが全てデッキのそこに行ってしまうという問題があります。確かにマリィをされると少し辛いでしょう。しかし、マリィを撃たれるということはすなわちボスによって後ろのミュウVを狙われることは無いということであり、またあなぬけのひもを同時に撃たれなければ前のかがやくイーブイという場の不純物も処理してもらうことができます。そもそもあなぬけを撃たれてもオドリドリを前に出した場合はサイドを1枚しかとられることはありません。つまり、マリィを撃たれても勝つ為の被害は最小限に抑えることが出来るのです。

結論:結局どのようなデッキになるのか?

以下が現時点でのイーブイ採用型ミュウになります。

【デッキコード】iQnnPg-CqwNwR-9nQNLn

 イーブイの存在から、ウッウロボを1枚削りイーブイとし、またイーブイを使ったプランを考えるうえで負け筋を勝ち筋に変えたいという考えのもとにシマボシをツツジとしています。
 またバケッチャは相性が良いので入れた方が良いかもしれませんが、今の研究段階ではこのデッキを回しております。

まとめ

 フュージョンミュウというデッキは地がとても強いデッキであり、だからこそ既製のテンプレートから少し脱した構築が楽しいです。
 後攻の下振れをケアし、更に確固たる勝ち筋を用意する「かがやくイーブイ」に焦点を当てましたが他にも新しい構築は存在するので、それらも考察したいです。

 この記事を書くために大学の先輩のtentenさん(@tenten97996176)、同期のあぺる君(@Appel710094)、後輩のわたてん君(@wataten298poke)、りうす君(@octo0614)に意見をいただきました。ありがとうございました。

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