NLP初任者通信№10_<信頼を勝ち取る自己紹介>
こんばんは。
大阪市立公立小学校教員の丸岡です。
脳科学・coachingをこれまでの教育実践にブレンドし、新たな教育・授業を開発し、教師のやり方&あり方の両面からアプローチしたり、教材開発×道徳見つけ×coaching×NLP(実践心理学)という今までにない道徳授業開発にも挑戦中したりしています。
先日のNLP初任者通信№9では「人と人との関係をきめるもの」というテーマでお伝えさせていただきました。「コミュニケーションの量が人との関係を決める」という話でした。
今回のNLP初任者通信№10では「信頼を勝ち取る自己紹介」というテーマでお伝えします。4月は職員室でも子どもたちの前でも、PTAや保護者の前でもあいさつの多い時期です。どうせ、同じ時間をつかって自己紹介をするのなら、その自己紹介で信頼を勝ち得たほうがいいに決まっています。1分もあるかどうかわからない自己紹介で、どのようにすれば信頼を勝ち取ることができるのでしょうか?
そんな「自己紹介で信頼を勝ち取る方法」をNLPの視点からお伝えします。
NLP初任者指導通信№10_<信頼を勝ち取る自己紹介>
はじめに
校長室で時間を過ごした後には「着任式」が職員室で行われる。
校長先生からひとり一人紹介されていく。その際に、一言自己紹介をすることがほとんどだ。
この時、あなたのことをほとんどの人が興味津々で見ている。あなたの自己紹介の声を耳を傾けて聞いている。
人は、これから同僚となるまだ知らない人にとても興味をもつ。
「この人は安心できる人なのか?」
「この人は信頼してもいい人なのか?」
そんなことを無意識で感じているのである。
よって、この自己紹介の場はとても大切な場となる。
緊張をする必要はないが、少し気合を入れて臨むようにしよう。
ここでも、職場からの信頼を勝ち取りたい。
では、どのようなことに気を付ければ、「信頼を勝ち取る自己紹介」となるのか。
そのポイントをお伝えしようと思う。
ポイントはザっとつぎの通りである。
・空間アンカーをかける
・後ろまで突き抜ける声で話す。
・自分をアピールするポイントをひとつ述べる。
順に述べていってみよう。
空間アンカーをかける
空間アンカーについては「NLP初任者通信№№6<学校に入って1番にすることはあいさつではなく…>」で詳しく述べた。そちらも合わせて読んでもらいたい。
あいさつする場に立ったら、まず、自分の意識を職員室全体に広げてみよう。意識を広げるヒントとして、「職員室全体を見渡してみる」とよい。よくZ型で視線を送ると言われるが、一番右端の角から、右手前に座っている方を見て、次には広報左奥の角に視線を送り、最後は、左手前を見るようにする。怖気図いてみてしまうのではなく、自信をもって見るようにしよう。そうして、自分の状態をあげていく。
自己紹介までの数秒で、自分が自己紹介するのに、よりよい状態へと高めておくのである。自己紹介までに、こうした自分の状態をつくり出すかどうかで、大きく変わってくる。
奥まで通る声で話す
「○○(前所属)から来ました。××です。」
と、前所属と名前を言うのが一般的であろう。
もちろん、第一声はこれでよい。何か奇をてらう必要な全くない。
しかし。
奥の人までまるで聞こえない声で言うのはNGである。
「えっ、今なんて言ったの?」などと思われてはいけない。
「声」は相手に大きな影響を与える。
相手に聞こえない声では絶対にいけないのである。
ただ、「ただ大きい声」でもいけない。
それは、相手にとって耳障りなだけだ。
では、どのような声がいいのか。
それは、「奥までまっすぐに通る声」である。
あなたの声が、職員室の一番後ろまで突き抜けていることを確認してみよう。
もし、声が見えるとするなら、あなたの声は職員室の一番後ろの壁にきちんと当たっているだろうか?
ぜひ、チェックしてほしい。
自分のアピールポイントを話す
「○○(前所属)からきました××(自分の名前)です。」
この後に続くのは、たいてい次のような言葉である。
「初めてのことも多く、ご迷惑をおかけすることと思いますが、精いっぱいがんばりますので、どうぞよろしくお願いします。」
「至らぬ点が多々あろうかと思いますが、皆さんのお力をお貸しいただけばと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」
このように、あいさつすることはとても大切である。はじめての職場では、こうして「相手を気遣う」「誠意をみせる」ことは基本的なことである。こうした点を外してはいけない。
しかし、これだけでは、物足りない。何か、自分の強みをアピールしてみよう。それは、かんたんなことでよい。
「道徳の授業にとても関心が高いです」
「英語の教育に興味があり、英検○級をもっています」
「声の大きさには自信があります」
「地理が好きで、すべての都道府県に訪れたことがあります」
どんなことでもいい。何かひとつだけ自分の強みをアピールしよう。
そうすることで、その後の会話にもつなげることができるのである。
また、自己紹介の場で伝えることで、自分自身も自己分析の機会となるのである。
教師として、子どもたちの前に立つのであれば、自分の強みを分析しておくことはとても大切なことだ。
ぜひ、これを機会に、自己分析をし、自身の強みを伝えられるようになってほしい。
まとめ
今回は「着任式でのあいさつ」について話をさせていただいた。
自己紹介としては、例えば、次のようになる。
0.空間アンカーをかける
1、「○○(前所属)から来ました××(名前)です。」<前所属と名前を伝える>
2、「道徳教育についての興味関心があり、自分なりに勉強をしています」<自分の強みを伝える>
3、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、精いっぱいがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。<相手への気遣いと、自身の誠意を伝える>
ほんのわずかな自己紹介ではある。
が、ここでどのような自己紹介をするのかはとても大切な場面である。
できれば、自己紹介の原稿を書き出し、練習をして挑みたい。
そうした、小さな積み重ねが、大きく成果を分けるのである。
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