小さなできごとの大きな力。

杖をついて電車に乗ると、扉の向かいの優先席に座っていた男の人がすぐ目をあげて、「座る?」という感じですぐ席を譲ってくれた。

足を悪くする前に、私が優先席に抱いていたイメージと同じ譲られ方だった。

席を譲ってもらえたのが本当に久しぶりでうれしかった。

譲られないのにはもう慣れた、なんて悟ったつもりでいても、実は心の中では毎日少しずつ、絶望感が降り積もっていたんだと思う。

単に席を譲られなかった、ということだけなのに、自分への絶望感、社会への絶望感が日に日に確かなものになっていく。

何もかもどうでもいい、と投げやりな気持ちになることもある。

本当に大げさだと思うけど(^◇^;)。

日々の些細なできごとってバカにできない。

人生がうまくいっていない人ほど、その影響は大きい気がする。

ちょっとした優しさで、名も知らぬどこかの人が人生に希望を取り戻す、なんてこともあるのだ。

親切をした人は知るよしもないけど(^○^)。


得にもならない、名もなき親切を普通にできる人。

そんな人をどんな立派な人よりも尊敬するようになった。

私に席を譲ってくれた数少ない人たち、みんなありがとう〜。

みなさんに幸あれ!╰(*´︶`*)╯

そして私もこれから出来るだけ人に親切にするようにする!

小さな気づかいが、こんなに落ち込んだ人の心に響くのがわかったから。







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