23日目 優先席に座れるか、バス編。

そう、平日の昼間のバスに乗ったのです。

優先席はバスの前半分。段差を登るので、老人や怪我人は後ろの席に座るのは難しい。

そのバスは混んでいた。立っている人も老人、それも杖をついているか、曲がった腰をしてキャリーバックにつかまっている人ばかり。

ああ、やっぱりバスも優先席譲ってもらえないのね。

と思ったら、座っている人も全員、杖を持ってる高齢者!うーむ。

バス停に着いて、目の前の席が空いた。でも座れない。私ごときの杖使い、他の方々に比べればまだまだ座る資格なし!(^◇^;)

キョロキョロして、一番立っているのが辛そうなお年寄りに

「空きましたよ、どうぞ」

と言ってみたが、ぎゅっと捕まっている棒から動かない。

他のお年寄りも「あんた、あそこ空いてるよ」

と声をかけた。でも動かない。

はっ。動けないのだ。いつ動き出すかわからないバスの中で、斜め後ろの席まで動くのが怖い。

それをみていた1番近くに座っていた座っていたおばあさんが、

「ここ座る?」と言って、よろよろ立って席を移動した。

棒に捕まっていたお年寄りは、待ってましたとばかり、そのままスライドしてどさっと席に座った。

高齢化社会を肌で感じた。

でも高齢者だらけのバスの雰囲気は、声を掛け合う感じが人間らしくて、なかなかよかった(^○^)。



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