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バスケの情報を得つつ、あれやこれやを考える。

友人からお誘いを受け、長野までB.LEAGUE観戦に。
声をかけていただいた方に、運転していただいた方に、ご一緒した方。ありがとうございました。
車内では、プロバスケ業界のことやら、信州ブレイブウォリアーズが置かれている状況なんかをレクチャーいただき。それこそ長野バスケ立ち上げのあたりや、bj 参入直後くらいまでは、松本山雅にとってどういう立ち位置になるのかな、なんて目線で見ていました。最近、10年くらい前のファン会報みたいなものを手放したところ。正直、あんまり詳しくない。
「へー」「ほー」って話も多かったので、積読から引っ張り出して読んだのがこれ。こいつが面白い。何回かに分けて擦っていきたいなと。

昇格だけを目指すのではなく「うちの地域では人口的にも経済的にも限界があるので、ずっと新B2のままでいい、それで幸せだよね」と思える状況を構築することも重要なのです。

B.LEAGUE公認 最強のスポーツクラブ経営バイブル

勉強不足でお恥ずかしいところではあるのですが、書籍のような記録が残るものに、クラブやリーグのトップが残したものとしては初めて見た。
しびれましたよ。正直、ロック総統以外から聞いたことない。事実陳列罪で炎上しかしないネタだもん。上位リーグの扉も開きつつ、身分相応でええやんというリーグが日本にあったとは。

リーグで推し進めているのは2026年の新Bリーグ。
昇降格のないエクスパンションのリーグになるというのは知っていましたが、勘違いというか、思い込みをしていたところもあり。
Jリーグでも活用している手法なのですが、昇格のタイミングを狙って、クラブ・リーグが行政を煽る・焚きつける。ハード施設への投資を促すタイミングとして重要視してて、松本の新スタメッセージも初めてJ1に上がったタイミングでしたね。そういうものに使ってるんだろうなって思ってたんですけど、どうも違いそう。エクスパンションっていうと、リーグのクラブ数を増やすときに使ってる感じなんですが、「一定の基準をクリアすれば、クラブ数を制限することなくたどり着く」ってことなので、この2026年を期限設定している訳ではないようで。
これって、時の運みたいな物語要素はなくなっちゃうけど、参入障壁が最も明確なリーグなんじゃなかろうか。昇格の甘美さは麻薬みたいなところがあるんだけど、降格は災害。甘美を求め、ギャンブルして失敗したり、災害を避けたいから無理をしてバランスが悪い経営になって、向こう何年も苦労する。いくつも見てきたというか、アフター反町・ポスト反町で苦しんでる松本は、正直、これだもんね。

もし、松本でこういう方針が出てきたら、どうなるんだろう?
数字を見ると、J1はどんどん遠くなる一方。地方クラブがJ1を狙えるのは、あと数年だと思ってて。こいつをズドンと発表し、ストーリーに巻き込んでいるのが岡山。岡山は本当に勉強になる。秀逸なこちらは、超おすすめ。

ありとあらゆる前提が変わっちゃいますけど、プランBで用意しておく必要もあるのかなと。どこかに面倒見てもらうにしても、持株会の割合が一番大きい松本山雅さんは、魅力少ないでしょうし。

閑話休題。

この一文だけでも十分元が取れましたけど、クラブ経営の指標の求め方が出ていて面白かったです。書かれていた指標の求め方で、Jリーグの数字を落とし込んでニヤニヤしてました。こんな感じで。次回は、ここを擦ろうかな。

J3 観客分析

こういうの作ろうと思うと、とにかくJリーグは優秀。ぶっちぎり。「あれないかな?」って検索すると、大抵、オフィシャルに存在してるし、私設サイトでもレベル高いものいっぱいある。
一方、バスケ。書籍の中ではディスクローズの重要性が頻繁に出てきていますが、検索するとプレーに関する数字はうんざりするぐらい出てくるのに、経営に関する数字は、全くない。腹立つ。

備忘的に。
どっかの社長と違って、チェアマンの情報発信力は強く。
松本目線だと、振り向くと長野じゃなく信州になってる可能性が結構高いと思っているので、ライバルの動向は気にかけておきましょうね。

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