聞き上手になりたくて

辛いこと、しんどいことがある時にその話をする相手は、私の中では大体決まっている。

ついさっきも、最近まともに休めていないという愚痴を聞いて欲しくて友達にLINEした。
(しまった……)と思ってしまったのは、愚痴を聞いてもらう相手を(本当に申し訳ないが)間違えてしまったからだ。
すぐに既読がついたので送信取り消しするわけにもいかず、その返事を待つ。

「私も今日明日明後日とずーーっと忙しくてさ、」「もう明日なんて本当部活行く気しないんだけど」「まじで死にそうだけどとりま頑張るしかないわ」



聞き上手な人に共通するのは、「自分がその時に欲しい言葉をかけてくれる」という点だと考える。つまりは、その人たちは自分が相手の立場だったらどんな言葉をかけて欲しいのかを考えているんだと思う。

私は人に愚痴をこぼすとき、特にアドバイスを求めていない時は(自分勝手で申し訳ないが)、「頑張ってるね、偉い偉い」とただただ言って欲しいだけなのだ。そこに相手の愚痴を被せてくるのはただマウントをとられているように感じてしまう。

だから私は他人から愚痴をこぼされた時は、相手が思う存分気持ちを吐けるように相槌役に徹する。自分の話や意見を述べるのは、相手に求められてから。それも長々とならないように、相手を遮らないように心がけている。

私の愚痴をいつも聞いてくれるあの子みたいに、私も他の人の心の拠り所になれたらいいな。

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