ゲーム性 かくれんぼ

 ゲーム性が問われるのはTVゲームやスマホゲーなどの電子機器によるものだけではない。ゲーム・遊びと呼ばれるものには必ず存在するものだ。他の遊びについても検討してみる。

かくれんぼ

 例えば、かくれんぼについて考えてみよう。
 通常のかくれんぼは複数人で行うものであり、大人数で遊ぶことが想定されている。また追いかけっこのように身体的な能力の優劣が存在しないため、平等に参加できる。体格による隠れにくさという面はあるが『大男が狭い場所にはいない』など先入観を利用したテクニックもある。

 基本的な遊び方は隠れた参加者を1人が探すというものだ。日本では捜索者は鬼と呼ぶことが多い。隠れている人の名称は聞いたことないな。
 大抵は開始前に隠れるエリア指定はするが時間は無制限であることが多い。『見つかったら負け』という認識だろう。

ゲーム性を持たせてみる

 まず捜索者を鬼と呼んでいるが、鬼=悪者という認識だろう。『見つかったら負け』もその影響を受けている。しかし、探す側にも隠れる側にも面白い要素はあるため、どちらか一方しか出来ないのはもったいない。
 そこで平等に交代で1回ずつ捜索者を行うというのはどうだろう。捜索と隠れるを全員が同じ回数行うことで平等性が保たれる。

 また勝ち負けはポイント制を導入する。
 捜索者と隠れる側の別々に加点要素を設け、場合によってはボーナスも検討する。捜索者なら発見する度に1ポイント、全員発見で追加3ポイント。隠れる側ならば、すぐに見つかったら-1ポイント、隠れきったら3ポイントなど。
 1順した時の合計ポイント数で勝者を決定する。

 そのためには当然時間制限が必要になる。プレイ時間はエリアの広さや参加人数によって変化するため一概には示せないが、基本は狭くて短いことが望ましい。カウント60秒後に強制開始とかにすれば、隠れる側もうまく隠れずに見つかりやすくなり、面白いのではないだろうか。
 元のかくれんぼでは『見つかったら負け』なので隠れる側に有利な仕様となっているが、見つけることと隠れることのどちらにもリターンが欲しい。基本は見つかるような設定にすることで、隠れ続ける苦痛も減らすことが出来る。

 以上のような設定にすることで、より真剣に全員が参加するようになるだろう。
 うまく隠れるためには時間が掛かるが、隠れるための時間は短い。捜索者としての目線と隠れる側の目線では見方が変わる。どうすれば、より良いプレイが出来るのかは各自研究してほしい。  やる機会があればだが。

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