見出し画像

認知症本人発:希望のリレーフォーラムに行って来ました!

46歳の時若年性認知症と診断され、「私は誰になっていくの?」等の書籍を出版し、本人発の発信を行なって来たオーストラリア在住のクリスティーン・ブライデンさんと夫のポールさん、日本各地で認知症本人として活動をしている丹野智文さん、藤田和子さん、などなど、色々な方々のお話を聞きに行って来ました!

クリスティーンさんは認知症と診断されてから28年経ち今74歳、質問にも即答する姿を拝見すると、とても認知症とは思えませんが、講演後はものすごくお疲れになってしまうそうです。

この6月に共生社会の実現を推進するための認知症基本法が国会で可決されました。
クリスティーンさん曰く、オーストラリアにはまだこのような法律はなく、これは世界的に先駆的な事だそうです。変革のリレーをつなぐためにクリスティーンさんから日本の当事者の方々にバトンを手渡す、という趣旨の講演会でした。
クリスティーンさんは夫のポールさんの事を私のenablerと呼んでおられました。
enable(可能にする)人、という意味です。
一人ではdisableな事でも、誰かが手伝えばenableになるのです。
認知症に限らず全ての人に共通する、まさに共生社会の基本的な考え方だと思います。
日本各地で活動されている認知症ご本人と支援者の方々が壇上にあがられ、会場内はとても和やかな楽しい雰囲気でした。
認知症基本法の理念は素晴らしいものですが、そんな共生社会の考え方が日本に広まっているとはとても思えません。
私もenablerとして一緒にリレーを走っていかなければ、と気持ちを新たにしました。
認知症当事者にとって、講演をすることは大変なエネルギーを必要とする事だと思いますが、このような活動を通して社会に対するメッセージは確実に届いていくと思います。
貴重な機会をいただきどうもありがとうございました!