紙の“中”ってどこ?

和久井健先生の漫画『東京リベンジャーズ』を読んだ。


その日のうちに友達に電話で魅力を語って「そんなに言われると読みたくなるわ」と言わせたくらい、面白かった。

私の中の数少ない語彙を必死でかき集めて魅力を伝える文章を構成させたので、伝わって嬉しかった。

「面白かった」なんて言葉で括るのが申し訳なさすぎるくらいに。



そして悔しかった!

同じ土俵にいるなんてこと間違っても1mmたりとも思っていない。
けどこう、全てに熱量を感じて、圧倒された。読み終えてから今の今までずっと気持ちがふわついている。

読者として最高な作品に出会えた喜びと、
描き手として力の差をガツンと感じてしまった悔しさと。


『東リベ』に限らず、いい作品はキャンバス(紙)の中で人が生きている気がする。
(“いい”の定義は人それぞれ)

だから紙の中でで誰かが亡くなると悲しくて涙が出るし、絶対絶命な戦闘シーンはハラハラして応援してしまうし、楽しそうな日常にはほっこりしてしまうし、さらには自分がその中に入ってしまいたいとも思わせる。


紙に“中”なんてないのに。


本当に、すごい、すごい、すごい。
いろんな感情で、熱暴走中。




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