IUが遠くに行っちゃったってよ

私たちは、夫婦でIUを応援している。
毎日IUの歌声を聴き、マイディアミスターを見ながら涙を流し、映画が公開となったらいそいそと久しぶりの映画館まで足を運んだ。

YouTubeを見ながら、IUは女神様みたいだな、神様からの贈り物だ、とそれぞれ感想を述べていた。
そしてこの女神はその人にしか見せない微笑みを誰に見せてるんやろな、とかなり余計なお世話な話しをしていた。

そんな中、年末に女神とイジョンソクが交際中というビッグニュースが流れた。
わたしはイジョンソクの大ファンだったので推しと推しが付き合っていると、とても嬉しく感じていた。

しかし隣りをみると、ややぼーっとしている疲れた感じの夫がいた。
なんかIUが遠くに行ってしまったな、とポツリと呟いた。

わたしはすかさず、IUはもともと近くにいませんから、残念！っと声を張り上げた。懐かしい波田陽区のネタである。

熱愛が出た日の翌日も明らかなロスっぷりであった。ロスという言葉を辞書で引いたらこの顔が出てきそうだな、という顔をしていた。

やや寂しい年末となった夫であったが、お正月のご馳走を前にしたらその記憶もやや薄れたようであった。しかし、IUの歌声を聞いたらまた複雑そうな顔をしている。
ロスはまだまだ続きそうな予感だ。