息子の斜頭症治療の記録②

病院から頂戴した資料や、先生の診察から得た情報を整理してみます。

1.斜頭症・斜頸症とは

まず、斜頭症はどう頑張っても防ぎようがなく、仕方のないことらしいのです。

ドーナツ枕や背中にタオルを挟んで…という手法で改善することもないとは言い切れませんが、うちの息子は斜頸(首がいっぽう方向に向く力が強い、いわゆる向き癖)が強く、そういう場合は枕やタオルは何の意味もなしません。

斜頸は、お腹の中にいる時・生まれてくる時に向いていた方向のまま、分娩時に強い圧がかかったために首がロックされたような状態であるという説があります。
その向き癖というのは、程度にもよりますが、板に打ち付けて逆向きに固定しても治ることがないという研究結果が出ているらしく、母親が反対側から声をかける程度で治るものではないようです。
また、赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、分娩時に圧がかかったり、向き癖のせいでずっと一方を向いていたりするとすぐに歪んでしまいます。個人差はありますが、大泉門が開いている子ほど歪みやすいとのことです。
うちの息子は、斜頸+頭の柔らかさ、大泉門の開き具合 に起因して斜頭症になってしまったとのことです。
斜頭や斜頸は色々な要因が絡みあって発生しますが、遺伝ではないし、放っておいても治らないし、ドーナツ枕程度で改善することは稀、ということです。
私も診察の時に「生活の中で、抱っこの仕方や寝かせ方など気をつけることはありますか?」と聞きましたが、「ありません。だって、(枕などの対策を)やったって殆ど意味ないもん」とはっきり言われました。

2.斜頭症の治療について

①治療開始時期
一般的に、まだ頭の骨が柔らかいうち、すなわち生後2〜3ヶ月の頃に治療を始めるのがもっとも治療効果があると言われています。
始めるのが遅くなればなるほど骨が固まってくるので、治療効果が薄れたり、治療が長引いたりします。

②治療期間
治療の期間は平均で6ヶ月〜1年程度とのこと。早く治療を始めると、当初のヘルメットがサイズアウトするケースもあるそうですが、サイズアウト前に治療が終了するケースが多いそうです。
ヘルメットを装着→変形が治る→骨が固まる という順序で治療は進んでいきます。
なお、我が息子のように斜頸がひどい子は、ヘルメット治療により斜頭だけでなく斜頸も治るそうです。

③治療内容
ヘルメットは1日23時間の装着が目標です。
お風呂の時だけ外すというのが理想ですが、この真夏の暑い中、外出時なども装着し続けるのは危険な場合もあるので、そこは臨機応変に、とのこと。
ただし、装着する時間が長ければ長いほど治療効果が得られます。スタートダッシュが肝心です。
また、月齢が進んでくると、ヘルメットに違和感を感じて自分で取ってしまったり、装着を嫌がってしまったりして、長時間の装着が困難な場合があるそうです。低月齢の方がヘルメットへの順応が早いとのことです。

④費用について
我々が決めたヘルメット(アイメット)は、550,000円です。
高いです。
保険適用外ですが医療費控除の対象となります。

2週間後にいよいよヘルメットを受け取ります。

治療が始まったら、ヘルメット生活についても記載していきます☺️

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