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「しまコト」DAY1

 クラスに必ずと言っていいほど、いるタイプ。
 妙に記憶力がいいヤツ。

 誰も覚えていないようなことを、何年も鮮明に覚えていて、同窓会などで同級生たちと思い出話をしている時に、「あの時の〇〇最高だったよね」と言うと、「なにそれ?」って顔されます。寂しいです。

 絶対に1人はいますよね。僕がソイツです。

 10月8日〜10日の3日間、現在受講している「しまコトアカデミー」の現地インターンシップがありました。

 訪問先での学びはたくさんあるのでそれも文字として記録するとともに、僕が大事にしたいのは、メインコンテンツではない部分の一コマだったりするので、そこの情景も書き残しておけるといいなと思います。早速、時系列順に行きましょう。

出発
 
13時松江集合だったので、朝は前泊させていただいた友達の温泉津の山で、サウナ用の薪を運ぶお手伝いをしてスタート!


バスの中

 インターンシップ参加者は全部で20名ほどいました。そこからさらに「広島から出雲へ行く組」と「松江から出雲へ行く組」の二手に分かれたのですが、「少人数組(広島)が大型バスでゆったりコース」、「大人数組(松江)がマイクロバスでぎゅうぎゅうコース」という二種類でした。

 これは選べずに自動的に設定されて、僕は「ぎゅうぎゅうコース」となりました。真っ先に1番奥の4列シートの端っこを陣取りました。すると、人数が多くて詰めて詰めて座らないといけなかったので、4列シートに4人が座りました。「え、詰めるの……」と戸惑いましたが、それが逆に功を奏しました。

 「絶対、あっちとこっちでバス間違えてるよね」とか言いながら、物理的に初対面の4人の距離が縮まったことで心の距離も縮まったのか、会話が弾んでいました。僕は基本的には静かなタイプなので、始めの方は特に話さず聞き耳を立てていた程度だったんですが、1人の方が話を振ってくださったので、そこから僕も会話に参加できました。

 その方はクリスタルボウルでヒーリングをしている方で、11月〜12月にかけてイベントをすることが決まっていて、「よかったらどうぞ」と、出会って30分でチラシをGETしました。

 僕は、しまコトに参加するにあたって「長期的な関係を築けるノリのいい人と繋がる」ことを目標にしていたので、開始早々、「今回参加してよかった〜!」と思いました。

オリエンテーション
 バスで、松江駅から出雲市駅へ来ました。出雲市駅に着いて受講生同士の自己紹介の時間が設けられました。3日間を生かすも殺すもこの自己紹介次第です。

 ズバーンッと、我ながら見事なゴールシュートを打ちました。これで充実した3日間を過ごせることを確信しました。

発酵文化研究所
 
発酵文化研究所さんの手前には、旭日酒造という酒蔵があります。訪れた日は商店街でお祭りをしていたので、色んな出店があり、旭日酒造さんは甘酒を販売していました。

 「甘酒大好き人間としては飲まないわけにはいかないだろう。しかも今から発酵文化研究所へ行くのだから、発酵食品を摂取しておいた方がいいだろう」ということで購入しました。とても美味しくいただき、そのまま片手に持ったまま発酵文化研究所へ入りました。結果、カップが終始邪魔でした。

 発酵文化研究所という名前ですので、発酵食品を扱うお店だと思って、塩麹とか買おうかな〜みたいなことを思っていましたが、食べ物のことではなくて、「人と人との関係性を発酵させる」という意味合いでした。

 ご近所さんに名付けたプロデューサーがいるという話を聞き、自分もそんな風に何かをプロデュースできるようになりたいなと憧れを抱きました。受講生の中に、この場を使ってイベントをしている人がいたので、いずれまた来る場所だなという直感が働きました。


句読点
 僕は本屋さんが好きです。本に囲まれているだけでとても安心します。旅行に行く時に「そんなに読むの?重くない?」と思うほど、やたらと本を持ってくる人いますよね。僕はソイツです。

 発酵文化研究所の後は、本屋の「句読点」さん、酒蔵の「旭日酒造」さんの二手に分かれました。悩みましたが、やはり本屋さんを選択しました。それがすごくよかった。

 お店は小さいながらも、店主さんがセレクトされた本が並んでいて、とても楽しい気分になる空間でした。セレクトショップの面白いところは、自分1人だけだと選ぶはずがないモノと出会えることです。

 受講生の中のとある女性が、「主人の本を置いてくださってありがとうございます」と店主さんにおっしゃられていて、それがとても気になったので、「これですか?」と聞いてみると、なんと!!!

 メンターさんが書かれた文章が掲載されている書籍でした。これは絶対に買うしかないと思って、すぐに手に入れました。そういうレア本に出会えるから地域の本屋はとても好きです。

 そして店を出ると、以前からとても行きたいと思っていた飯南町のイベントの主催者さんがおられて、「鎮座ドープネスが島根に来るなんてエグいです」とお伝えすることができて大興奮でした。

 初日のプログラムは一旦ここで終了。ホテルに直行組と、夜の交流会イベントに参加する組で分かれました。こうして振り返ると、よく二手に分かれてますね。

Shimatching
 インターンシップの直接のプログラムではありませんが、別途、松江ニューアバンホテルの中にあるおしゃれなワーキングスペースで「島根とゆるくつながる」をコンセプトにした交流イベントが開催されました。

 参加者約20名のうち、7割がしまコト受講生でした。冒頭に参加者が一人一人自己紹介をしていきました。ここではゴールシュートを打たずにさらっと終えたはずだったんですが、司会者の方が「実は、円山さんはライフセーバーなんです」と紹介されました。それからというもの、この3日間は受講生の皆さんから「何かあったら救出よろしくです」とイジられ、ライフセーバーキャラが確立しました。そういうの、キライじゃないです。

 実は、しまコトを受講する前に開催されていた7月の説明会が、ちょうど僕が海でライフセーバーをする日と被っていて、調整した結果、「監視塔からズームで説明会に参加する」というシチュエーションになりました。その時に「ライフセーバーとして海から中継しています」と話したのが、コトの発端です。

自己紹介が終わった後は、出雲で活動するプレイヤーの実践発表を聞きました。その後は参加者同士で交流会でした。

山のうえの学校マルシェ
 実践発表をした人は1人でしたが、他にも地域プレイヤーが何人かゲストで来られていました。そのうちのお一人が「出雲の山奥の廃校を利用して、マルシェを開催する」とおっしゃられていてとても興味を持ったので、お話しさせていただきました。

 「こういうの苦手で緊張するんです」と言われたので、「僕もです」と答えて、2人で「へへ」と微笑しました。立食パーティー的(自由に交流する形式)なものは意外と苦手なので、マルシェの方とずっとお話ししていました。

ブラジル料理店
 まさか、この出会いが後々、大きな出来事になるなんてこの時は想像にもつきませんでした。

 これまたゲストの方で、「ブラジル料理屋」のオーナーが来ていました。交流会の時間には特に何も話さなかったのですが、「ブラジル料理なんて食べたことないから、いつか食べにいけたらいいな〜」くらいの軽いノリで、帰り際に興味本位で「お店の名前はなんですか?」って聞いてみました。

 すると、結構な熱量で想いを話してくださりました。その時に「お店は出雲だから、しまコトが終わって家に帰る途中で絶対に食べに行こう!」と思ったので、「10日に行くかもしれないです」と言ってその場を後にしました。

受講生同士の交流会
 リアルの楽しみは、空気感だったり、人が持つエネルギーだったり、オンラインでは感じられにくい非言語の部分を楽しめることです。オンラインだと、1人が話している時は聞いていることしかできませんが、リアルでは話したい人と話すことができます。隣の人とコソコソ話もできます。そこから大きなものが生まれる時だってあります。

 初日の交流会は少人数でした。遅れてくる人を除いて最初は8人程度だったので、4人/4人で分かれてメニューを注文していきました。僕たちは男4人だったので、とりあえず「サーモン15貫」を頼みました。

 「地域活動を仕事にしていくには?」というテーマで議論が交わされたり、難解なバイオ化学の話で盛り上がっている理系男子がいたり、しまコトの裏話など、とても楽しい時間でした。

 「じゃあ、締めはライフセーバー流でまるちゃんよろしく!」と振られたので、バシッと完璧に締め上げて1日目が終了しました。

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