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友達のICレコーダーを修理する。

毎回の事だが、この記事は分解&修理を推奨するものではなくすべて自己責任なのでご注意を。

友達からICレコーダーの調子が悪いので見て欲しいと3台のICレコーダーを預かった。3台ともソニー製のもので2台は単4電池もしくはニッケル水素電池で動くもので1台はリチウムイオン電池で動くものだった。症状としてはリチウムイオン電池で動くものほ充電してもすぐに電源が落ちる。単4電池で動くものは電池がすぐ消耗すると言うもの。この依頼者の友達は有名なハガキ職人でいずれもラジオの録音に使用してるもの。(昔、彼は何台ものカセットデッキを使ってラジオを録音してて故障する度に自分が修理していたが、確か2012年頃にタイでの洪水でテープ工場がやられカセットテープがなくなったタイミングでICレコーダーに乗り換えたらしい)でカセットデッキと違いICレコーダーは部品が大体チップ部品になって修理は難しいのだが、とりあえず修理出来るものか預かったのだ。
まずリチウムイオン電池で動くICD-UX570Fと言う機種だが、裏蓋を開けると真ん中にリチウムイオン電池がある。見た感じ異変はないように思えるが触ると少し膨張してる様に思える。3.7V300mA/hのもので、恐らく電池が劣化して充電出来なくなっていたのではないか、と推測した。こんな小さいリチウム電池って売ってるのか?と思ったがネットで調べると案外売っていた。ただ入れられるサイズが決まってしまっているので300mA/hのものの中からピッタリのものを探し、注文する。

交換する前のICレコーダーのバッテリー

部品が届いたので、早速交換する。リチウムイオン電池の交換作業で注意すべきはリード線をショートさせない様に作業する事。交換後に電源を入れると問題なく作動し、すぐに電源が落ちる事もない。次に充電してみるが、こちらも大丈夫だ。やった、直った。
では2台目のICレコーダーを分解する。こっちは漏れ電流やタンタルコンデンサーのパンクを疑いコンデンサーを交換してみたものの起動しなくなってしまった。後1台も下手にいじって壊すと申し訳がないので、これは分解せずに返却する事に。ただチェックした時点では普通に使えるのと電池の消耗も酷くないし、単4のニッケル水素電池で充電して録音してみたが、問題なく作動したので特に壊れてないのでは?とも思う。
結果として1勝1敗1引き分けとなった。
電池の消耗が激しいのはFMラジオ録音の際にアンテナとしてイヤホンを挿さないといけないのだが、イヤホンの音量を絞らなかったのではないか?と考えた。が、イヤホンを抜くとFMが受信出来ないので電池消耗を防ぐ為にアンテナ線を作成した。とは言っても構造は超簡単で3.5mmフォン端子のマイナス端子に約90cmの電線をハンダ付けしただけである。知ってる人は知ってる事だがポータブルラジオなどはFMの受信にイヤホンの電線を使用しているのである。

自作?したICレコーダー用アンテナ線、縛ってるが本来はコードを伸ばして使う

これでイヤホンを使わなくてもFMを録音出来る。1台壊してしまった罪滅ぼしとしてこれは無償で差し上げる事とする。
やっぱICレコーダーの修理は難しい。カセットテープに戻ってくれねぇかな。(笑)

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