ヘッドホンの断線

家で音楽を聞くときはAKG K702というヘッドホンを使っているのだが、先日、突然Lチャンネルから音が出なくなってしまった。AKGのオープン型のヘッドホンだとよく内部の配線が取れる症例が多いが、実は内部のリケーブルも実施済だったので完全にボイスコイルの断線だと判断出来た。テスターで導通を調べようとしたらテスターリード線も断線してた。なんて日だ!と誰かでなくても叫びたくなる。ソニーの有名な業務用ヘッドホン MDR-CD900STだとe-イヤホンに行くと、保守部品としてユニットから何から売ってたりするのだが、もちろんソニー製でもMDR-CD900STでもないのでユニットだけとか売ってないので諦めてAmazonで新品を注文する。届いたK702の内部を早速リケーブルする。

改造前のLchの内部の写真

AKGのオープン型のヘッドホンをいじった事がある人ならご存知だと思うが、この配線は熱収縮チューブを被せてあるが、いわゆるちょん付けなので、ちょっとした事で外れてしまうので、リケーブルする。その際は必ず端子に絡める様にハンダ付けをする。配線材は昔に買って温存してあったオヤイデのOCC材を用いた。注意点としてはユニットの端子にハンダごての熱を与え続けるとボイスコイルの銅材がハンダに食われて断線してしまうのでアルミのクリップが必要かも知れない。
で、我が家ではヘッドホンは10年近く前に自作したディスクリート二段差動ヘッドホンアンプで増幅して聞いてるのだが、もしや、と思い出力のオフセット電圧を測ってみたら両chとも50mVほどあった。普通のパワーアンプでも少々高めだし、ヘッドホンアンプだと問題になるレベルだろう、多分。慌ててヘッドホンアンプを分解し、オフセット電圧を調整し、約1mV位まで追い込む事が出来た。
これで安心して音楽を聞く事ができる。

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