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突然の、体の不調…②

その日の晩御飯は焼きそばでした。

お腹が空いた。
早く食べたい。

そんな気持ちの中
いざ食べようとしたけど、
手に力が入らない。
お箸も持てない。

お母さんに、
『お母さん、自分で食べられない』
そう伝えたのだけど
『ふざけてないで、早く食べなさい』

そうなるよね。

食べられないはずがない。
普通はね。
けど、その時の私は普通じゃない。
でもお母さんはそんなこと知らない。

とにかくお腹が空いたので、
不幸中の幸い。
焼きそば。なんとかなる!
と思って、
犬や猫のように、口を持っていって食べた。

頑張って食べて、
食べ終わったのを見計らったように、
お母さんが台所から戻ってきた。

そして一言。
『ほら、食べられたじゃん。』
すぐに状況を説明しようかと思ったけど、
もう疲れちゃって、
とにかくもう、横になりたかった。

うちのアパートの一階には、
父方のばーちゃんが住んでて
ちょくちょく遊びにくる。
その時も、
ご飯を食べ終わった時くらいに顔を出した。

お母さんは、お父さんが帰ってくる前に
ご飯支度やらなにやらで忙しくしてたので、
ばーちゃんと少し話して、
今日はとにかくもう疲れたから寝たいって
話してたら、
ばーちゃんが、
お母さんに、布団を敷いてあげてって頼んでくれた。

もう、私の体はふらふらで、
自分の部屋に戻るにもやっとの思い。
リビングのすぐ横の部屋。
すぐそばだけど、
ばーちゃんが心配そうに手を貸してくれながら部屋に戻り
着替えて、床に座って布団を敷いてくれるのを話しながら待ってた。

今日の1日のこと。
明日も、朝から調子悪かったら
病院に連れていってもらいなさいね。
なんて話してた。

布団をお母さんが敷いてくれて、
じゃあ寝ようかなって
立ちあがろうとしたけど、
その時は既にもう
立ち上がることはできなかった。

ばーちゃんもびっくりして、
お母さんに、私が立ち上がれないことを伝えた。
それと同時に、お父さんが帰ってきて、
お父さんもびっくり。

そこまでのことは、今でも鮮明に覚えてるんだけど
お父さんに話した後、車に乗り込むまでの移動手段
(きっと抱き抱えたりして連れてってくれたのだろうけど
全く覚えていない)
ただ、車に乗り込んだ後、
車の外にいるばーちゃんに
『大丈夫かな』
『手術とかしないよね』
と、心配な気持ちをたくさんぶつけた。

朝からおかしくなってきてた私の体が
ここにきてようやく
やばいと思い始めた。

そして、
今はとにかく
お父さんお母さんと
急いで救急病院に向かった。

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