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Viva YOASOBI 2

 はなはだ不遜ながらその道のプロの歌を私個人が評価するとなれば、声量✖︎音程の正確さ✖︎表現力 だと思っている。声量✖︎音程の正確さ の部分は要するに歌の巧さ=歌唱力である。そしてそこに 表現力 が積としてかかる。今の韓国ポップスはこの3つ全てがなければスタート地点にも立てないように見えるが、日本では最悪 表現力 だけでも売り出してもらえるみたいだ。しかし歌唱力など美容師の技術と同じで、それがいくら優れていたとしても多くの人に売れなきゃなんにもならないモノだけどね。

 以前本アカウントにおいて『YOASOBIというユニットは、稀代の天才2人の出会いと秀逸なコンセプトの融合があって、はじめて成り立った現代の奇跡だ』といって評論家の目で偉そうに語った日から、ikuraも経っていないが(witをわかってくれたら嬉しいw)、また愛ゆえの独断で書くことをお許しいただきたい、というより書かねばならない事態が起きたといった方がこの場合正しいと思う。その理由は、彼女たちの楽曲がこの度英語で歌われ、リリースされたという事実による。しかもこの英語の歌詞がシャレている。巧みに原曲である日本語の歌詞に呼応させているところなんざ、並のセンスではない。今回訳詞を担当された  konnie aoki という方は正に常人ではないと思う。ホント何もかもがプラスに相乗効果を引き出し合っている。

 この英語の歌詞については原曲を制作したAyaseさんだって『そうくるか!?』と思ったに違いない。YOASOBIというユニットがリリースした歌はまだそれほど多くはないが、大げさではなくその全てが話題となり衝撃の大ヒットを記録している。彼女たちの歌の数々は、例えばMVをを観られている回数の単位が、もはやスタンダードに『億』なのである。正にストリーミング時代の事件に違いない。実際に曲を聴けば人気の理由は誰にもわかるんじゃないかと思うが、今回改めて英語の歌詞でikraさんが歌うと、それらは元の曲とは全く別のモノになった気がする。

 美容師の目をもって見れば間違いなくヘンテコリンな髪型のAyaseさんだが(失礼!)、彼もやはり俗人ではなかった証拠に、彼の楽曲が英語の歌詞を得て改めて良さが際立っていることで証明される。彼のとにかく『ちょうどいい』歌は、聴いてよし、聞こえてよし、歌ってよし(カラオケというものには縁はないが)なのかなぁと一人思っている。

 最後に歌姫 ikuraさんだ。今更彼女の歌唱力をどうこう言うことなどないが、クルクルと目まぐるしく変わる音程に乗せ歌う彼女の歌はこの上なく気持ちいい。今回の英語の歌詞を聞くとまた違った化学反応が起こっている気がする。ところで彼女、英語を話せるのかな? まぁそれはどっちでもいいけど。しかしマジで彼女はその声帯に保険をかけた方がいいと思う。

 YouTube の First Take で歌う彼女たちを見るとさらなる可能性を感じる。一体これからどこまで行くのだろうか。


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