MARUKATSU
人々の“生きた証”を記録する「キオクギ」プロジェクト。父親とつむいだ遺稿「ある父の記」から始めます。
目立たなくていい あとは力を抜いて 毎日を楽に 他人に期待しない もう頑張らなくていいんだよ
逃げようとすると,追いかけてくる だから まずは力を抜いて 降りる じっと, じっと 感情的にならない 冷静でいる 余計なことはしない そのうち何とかなる 別の道が見えてくる
抱えず 流す 後半は 愛,思いやりを知るために やれることはやった いかに委ねられるか.
頑張らなくていいんだ もう闘わなくていいんだよ これからも,創作だけが救ってくれる
朝のベッドの中で 靄のかかったような まだ鮮明でない意識でいるとき 大切な人たちが浮かんできた 祖母や父,小さなヨークシャテリア 皆楽しそうで,笑顔でいる 思い出すのは,何気ないしぐさや表情 そうか 生きているだけで,生きていることが 人々の記憶に残るんだ 最近はそれでも少なくなったが 何のために自分は生きているのか,役に立っていないのではないか 争いばかりの世に,なぜ人はわざわざ降り立つのかー そんな考えが頭を占めることがある ここにいなくなっても誰も気付かな
小さな一歩を踏み出そう 自分にできないことは置いておいて できることを広げていく 考えてもしょうがない そのために耐える時期がある
すべてはできない. 今あることがすべて. 手放すと何が残る? もうやっていることの中から, 小さく一歩ずつ. 後は来世に.
もがいても仕方ない うまくいかなければ,違うんだ ここじゃない,視点を変えるとき ここまで,これ以上踏み込まない 踏み込んではいけない知らせ コントロールできることを増やしていこう
もう次へ向かおう 新しいほうに目を向けよう