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顧客中心やめませんか

顧客中心って言葉に最近疑問を感じます。お客様は神様とか、すごく響きは良いですが、それって見返りを求めてるからですよね?

物を買ってくれるからとか、サービスを利用してくれるからとか、結局何かしらの利益を企業に与えてくれる存在だからだと思います。

先日私の会社では大きな人員削減が行われました。そして実施された大規模な組織改革で掲げされた目標が顧客中心でした。

社員をきって、顧客中心なんですよ。

制度や教育、システムの中で顧客中心を心がけたとしても、現場で顧客に接する社員が満たされていない状況って、お客さんにより良い物を届けようって気持ち伝えられるのでしょうか。

人に対するのは人ですから、会社が作った顧客中心のやり方をただ、同じようにみんながやったところで、目の前の人には届がない気がします。

その人に合った形で、目の前の人を想えるかって、柔軟さが求められますよね。

会社に言われたからやる、のと、自分が目の前の人に自分の意志で最善を尽くすのと、どちらが伝わるかと考えたらやっぱり後者だと思うのです。

そしてもう一つ。

時間や社員を犠牲にしてまで、顧客中心にする必要があるかという問題です。

すぐ来い、すぐやれ、早く答え出せって言われても。荷物を頼んだら翌日来てくれる。ご飯頼んだら熱々で届けてくれる。質問したらすぐに答えてくれる。本当に便利で快適です。

ただ、あまりにもそれが当たり前になり過ぎた。もっと不便を楽しむことも人間は出来ると思うのです。不便な状態で工夫して生活する、その楽しさを奪われてしまっているような。

いのちに関わること以外、もう少し寛容な世の中で良い気がします。その方が結果、便利すぎる社会よりよっぽど暮らしやすいのではないでしょうか。

便利すぎる世の中で働いてるのもまた私達な訳で、と言う事はその結果無理を強いられるのも私達ですよね。きっと。そして解決できるのはお金だけなんて、こんなループにはハマりたくない。

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