妄想プロ野球日記〜その03.岡本さんが意外だった話〜
どうもタイガースの金城です。ついに球界にも新型コロナの感染者が出ちゃいましたね。でも球団内に藤浪さんを責める人は1人もいません。むしろ他に「絶対コイツかかってるのに黙ってるだろ」って奴もいたりしたので、早期に検査行った藤浪さんのことを褒めてる声の方が多いです。藤浪さん、長坂さん、隼太さんの早い回復を祈ってます。
暗いスタートになっちゃいましたが、こんな時だからこそ僕はプロ野球界の「日常的な笑い」を発信して、首を長くして待ってくれてるプロ野球ファンの為にも笑顔で全力でおちゃらけていこうかと思います。
さて今日は「巨人の岡本さんが意外な人だった話」です。
東京ドームでのオープン戦終わりに県人会で挨拶させて頂いた卓三さんから連絡が、
大城「和真が金ちゃんに会いたいって言ってるけど、どうする?殴っとく?」
金城「いやいやいや、やめてくださいよ!笑 でもめちゃくちゃ嬉しいです!是非ご飯連れてってください!」
そしてよく2人が通ってるという西麻布の焼き鳥屋「匠」に行くことになった。
店に着き入口の門をくぐると庭園が広がっていて、その石畳を抜けると本物の店の入口がある日本のお屋敷タイプの超オシャレな店だった。品のある店員さんが着物で出迎えてくれ、奥の個室に案内された。すると早くも2人は徳利とお猪口を片手に盛り上がっていた。
金城「おざいます!金城ですー!お疲れ様ですー!」
大城「ういーお疲れー!ごめんごめん先にやっちゃってたわ!あ、これ和真」
金城「あ、岡本さん初めましてよろしくお願いします!タイガースの金城と申します!」
岡本「・・っ・・です・・・ね」
大城「いや、そんなことないわ!笑」
ん??
金城「・・・っすよねー笑 すいません!わざわざ呼んでいただいて!」
岡本「いやい・・・めて・・・から・・・っ・・・けどね」
大城「だから、そんなことないって!笑」
ん!?ん!?ん!?
金城「・・・いやいや、全然全然。笑」
大城「金ちゃん何飲む?」
金城「あ、お2人は何飲まれてます?一緒のが良いです!」
大城「あ、じゃあこれ同じの徳利で2つください」
金城「・・・えーすごいっすねココ!よく2人で来られるんですか?」
大城「最初は俺らも長野さんに連れてきてもらって、よく来てたんだけど長野さん移籍してからは2人で来たり、あと後輩何人か連れたりって感じかな〜。な?」
岡本「ま・・・っ・・・けど・・・りとか・・・て・・・るかな」
いや声小さ〜〜〜っ!!
あんなにホームラン打つような人がこんな、めちゃくちゃにまで声が小さいとは全く予想してなかった。感覚としては全体集会でマイクの電源入れずに喋ってる校長先生の感じ。で横から放送部の真面目な女生徒が飛んできて電源入れてあげて、校長が「あ。あ。・・・という・・・まして・・・その・・・」とマイク入っても小さいんかいパターンのあの感じ。
大城「いやだから、なんでだよ!!笑」
しかもさっきから卓三さんがツッコんでるのを見ると、多分だけど・・・
岡本さん側がボケっぽい!!!
お茶目な感じの人ではあるらしい。ただ何言ってるか全然わからない。でも卓三さんは長年一緒だから慣れていて日常会話は余裕で出来ているこの感じ、これはまずい。一刻も早く慣れたいところだけど時間がかかりそう。多分聞こえてるフリして当たり障りない返しをして、主に卓三さんに話をさせるのが正解だろう。
金城「卓三さんはやっぱり、小林さんとか銀仁朗さんとは仲悪かったりするんすか?笑」
大城「いや、そんなことねぇだろ!!笑」
金城「でも同じポジションだとそうなっちゃいません?僕も梅野さんから冷たくされてますもん笑」
大城「なんだよ!それ!笑 そんなことねぇだろ!笑」
岡本「たまに・・・たり・・・てるけど・・・っすよね笑」
大城「だからそんなことねぇだろ!!笑」
あれ?なんだろ?この感じ?変な感じするな。
金城「え、じゃあ彼女さんとかいるんすか?笑」
大城「いねぇよ!!!なんだよ!その質問!笑」
金城「いや、こんな西麻布のオシャレな店で飲むような人は絶対彼女いますもん〜」
大城「うるせぇよ!!笑」
岡本「この前・・・の店で・・・な人・・・・れて・・・・じゃないすか笑」
大城「うるせぇよ!!それは言うなよ!!笑」
あれ?やっぱりおかしいな・・・。あんまりこんなこと思いたくないんだけど多分、卓三さんって・・・
ツッコミジャンキーなんじゃないか?
なんか「最近ツッコむことにハマってます」って人のツッコミ方するんだよな。ボキャブラリーで攻めずに「おかしいだろ!」とか「そんなことねぇよ!」みたいなタイミングと間だけでツッコむ感じ。先輩とかにいじられて本領発揮するタイプなのに、先輩といたら疲れるからと言って楽な後輩ばっかと一緒にいると、気をつかった後輩の「ボケてはいないけど小さい笑いどころ」みたいなのを全部ツッコミで拾っちゃうという『ツッコミジャンキー』が生まれる。だからきっと、さっきから岡本さんはボケてるわけではなかったんだろう。
岡本「え、あの子・・・ったんすか?・・・銀座の・・・で良い感じ・・・だった子は。笑」
大城「お前もう黙ってろよー!良いだろその子はもう!」
岡本さんに理解を示した瞬間、急に岡本さんの言葉が聞き取れるようになってきた。僕が慣れてきたのか、酔って声が大きくなってきたのかわからないけど、あともう少しで完全に聞き取れそうだ。
金城「え、なんすかそれ笑 良い感じの方いたんすか?笑」
岡本「いやこの前ね、銀座のクダブでね、」
金城「クダブ?」
岡本「いや、クダブ」
金城「ああ!クラブ!」
岡本「そうそう、銀座のクダブでダンちゃんって子がいて、」
金城「えー!壇さんって子が!」
岡本「あ、いやダンちゃん」
金城「あ!蘭ちゃん!」
岡本「そうそうダンちゃんって子がいて、なんか『今度めっちゃ美味しいダーメン屋があるんですけど、行きませんか」って誘ったディしてたじゃないっすか笑」
いや、ラ行苦手なんかい。
ラ行苦手な人は声小さかったらダメなのよ。絶対に聞き取れないから。
大城「お前マジで言うなってそれー!言うなって言ってんのに言うのマジで酔った時の元木さんじゃねえか!笑」
あ、例えだした。
レベルアップした卓三が「たとえツッコミ」を覚えた。「すてみタックル」と同じ語感だから、多分1回使ったら相手に与えた3分の1のダメージを自分でも受けるんだと思う。
でもどうしよう。こんなにクセのある2人にどんどんハマっていくのがわかる。そんなこんなで会が終わる頃には2人のことを「兄さん」と呼んで慕っていた。
金城「兄さん方!今日は本当にご馳走さまでしたっ!幸せでした!卓兄ぃも蘭ちゃんのことぜってぇ幸せにするんすよっ!」
大城「るせぇよ!バカ!お前は酔ったらマジでアレだな!・・・ったくよぉ!マジでぇ!」
岡本「金ちゃん、今日はあディがとね。また東京ドームの時はご飯行ったディしようね」
この2人に会うために絶対1軍に残ってやろうと思った。今年の伝統の一戦が待ち遠しい。
〜その03.岡本さんが意外だった話〜
※これらは全て妄想です
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