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アグレッシブネスを考えなおす(実践編)

ずいぶんと久しぶりの投稿ですみません。
また不定期ですが、ぼちぼちっと再開していこうと思っています!

前回はアグレッシブネスの数値が表す意味について考察してみました。
まだの方、内容を忘れた方は是非下記のリンクから読んでいただければ。

さて、今回は実践編なのですが、前回の理論編を投稿後「CBはアグレッシブネス低い方が良いですかね?」というご質問をいくつかいただきました!
結論から申し上げると、僕は『戦術による』と思っております。
詳しくは後ほどご説明するとして、今回も選手パラメータと実際のプレーから理解を深めるべく考察していきます!

皇帝ベッケンバウアー

アグレッシブネスの低いCB代表としてはエピックにしろレジェンダリーにしろ、ベッケンバウアーがまず頭に浮かぶのではないでしょうか?

エピックのベッケンバウアー(初期値)

画像のとおり、エピックのベッケンバウアーは初期値でアグレッシブネス66と、総合値トップクラスになるCBとは思えないくらいの圧倒的な低さです!
理論編から考えると、守備陣形から出て行かずセーフティに守ろうとするということが予想されます。

では実際のベッケンバウアーはというと、「リベロ」という役割を確立させた人として語られることが多いです。
「リベロ」は守備時はスイーパーとして、相手選手をマンマークするのではなくさらに底でCBのカバーをし、攻撃時は積極的に組み立てに参加して、時にはゴールに絡むようなプレーも行う選手です。
スイーパーは最後の砦なので、当然ですがあっちこっちに出て行っては困ります。
ベッケンバウアーのアグレッシブネスの低さはスイーパーだからこその特徴ですね!
昔のウイイレではSW(スイーパー)やWB(ウィングバック)の表示がありましたが、なくなったのは地味に残念です。

アグレッシブネスが低いとゴール前にとどまってくれるので、守備に安定感が生まれます
カーソルチェンジが苦手でスルーパスを通されやすい人は、このような低アグレッシブネスのCBがオススメです!
僕は最初に当たったレジェンダリーのベッケンバウアーを今も愛用してます。

闘将プジョル

続いてのご紹介はバルセロナのキャプテンとして活躍したプジョルです!

エピックのプジョル(初期値)

初期値から高い守備能力が見てとれますが、特にボール奪取とアグレッシブネスの高さはすでに86と目を見張るものがあります。

バルセロナでのプジョルは、今シーズン引退したジェラール・ピケとのコンビで主に右のCBを務めていました。
当時のバルセロナはRSBのダニ・アウヴェスの攻撃参加が戦術のポイントになっていたこともあり、その裏のスペースは大きな欠点となり得ました。
しかし、プジョルの素晴らしいカバーリングによって欠点は無くなり、アウヴェスが積極的に上がる攻めやメッシの偽9番など、ペップ・グアルディオラの巧みな戦術のもとでCL優勝を果たしたわけです。
YouTubeなどで改めて見ても、ほんとにプジョルがどこにでもいる感じがします。笑
鈍足なピケの代わりに走りまくってる印象です。

そのカバー力こそアグレッシブネスの高さに表れていると考えられます。
守備意識も高いので、「出て行くけどしっかり戻ってくる」使いやすいCBだと言えそうです。
実はレジェンダリーのプジョルも持ってるので使ってますが、身長低くて小回り効くからかボール奪取能力は僕の持ってる中で1番だと思ってます。

マドリーの偉大なるカピタン セルヒオ・ラモス

プジョルを紹介したので、ライバルであるレアル・マドリーのCBも最後に見てみましょう。

ハイライトのラモス(初期値)

こちらは指名契約で取れたラモスです。
エピックの選手たちと比べて初期値は劣りますが、十分な能力ですよね。
プジョルと同様、ボール奪取とアグレッシブネスが高く、広いエリアをカバーしてくれるはずです。

プジョルとの違いとして、守備意識が非常に低くなっています。
これについては後述します。

ラモスは若い頃はSBでしたが、途中からCBをメインに務め、LSBのマルセロが上がった裏をケアする左のCBとして守備を統率していました。
元々SBだったこともあってスピードに優れており、しかも対人のフィジカルがめちゃくちゃ強く空中戦も強くて、試合を決めるゴールを頭で叩き込む姿が印象に残っています。
極端に言うと、「試合決めるか退場してるか」くらいの印象です。笑

マルセロはマドリーにいた当時、世界最高クラスの攻撃力を持つLSBでしたが、守備は課題とされていました。
そこをラモスが全面的にカバーしていたわけですね。
ウイイレの頃からディフェンスセンスが高くないので総合値詐欺と言われていましたが、パスをインターセプトするというよりボールホルダーを潰しに行くタイプなので使い方を意識する必要はありますね。
アグレッシブネスという項目によって、ラモスの良さが活きてきたのかもしれません。

プジョルとラモスの守備意識


先ほども軽く触れましたが、ラモスはプジョルと違って守備意識が低いです。
僕はバルセロナとレアル・マドリーの「アンカー」の性質の違いから守備意識に差が出てると考えています。

バルセロナのアンカー(ピボーテ)と言えばブスケツですよね。
(大好きな選手なので退団するのが悲しい…。)
ブスケツは天才的なボールコントロールセンスを持ち、ワンタッチプレーで引きつけた相手をいなし、味方がプレーしやすくなるように組み立てる選手です。
スペインサッカーの定番である4-3-3において、インテリオールと呼ばれるインサイドハーフがプレーしやすくなるような渡し方、相手の引きつけ方を一瞬で行うんです。
まさしくピボーテ(軸)として攻撃の起点になっていると思います。
守備ももちろん上手いのですが、「カバーエリアが広く1人でバイタルを守り切る」といったタイプではありません。
実際、イーフトでもアグレッシブネスそんなに高くないですもんね。
だからこそ、CBは守備意識が高く適切な位置に戻る人でないと厳しくなってしまいます。
そこでプジョルの守備意識なわけです。
ピケはそもそも広く出て行かないので安定して中央を守りますが、プジョルにもしっかり帰ってきてもらわないといけません。

それ対してマドリーのアンカーといえば、マンUに移籍したカゼミーロ
(マケレレなんかも浮かびますが)
ジダンが見出した逸材で、彼なしにジダンマドリーの快挙は無かったと思います。
彼はブスケツと違って攻撃面で特筆すべきものもありませんが、守備面に関しては世界屈指のアンカーと言って間違いないでしょう。
その広大な守備範囲とボール奪取力で相手の攻撃を潰しまくり、得点のチャンスを与えません。
カゼミーロが広大な範囲をカバーするのでラモスはしっかりと戻りきれなくても大丈夫
その分、メッシをはじめとする相手エースをラモスが潰しに行けます。
だからこそラモスはイーフトでは守備意識が低いんだろうという考えです。
なので、ラモスを使う際は周りがカバーするように人選も考えたいところです。

結論

僕個人としては、戦術に応じてアグレッシブネスの高さを意識してスカッドを組みます。
例えばRSBを攻撃的に、右肩上がりで攻めるなら隣のCBはアグレッシブネス高めを意識しますし、反対のCBはあまり動かれても困るのでアグレッシブネス低めのチョイスにすることが多いです。
冒頭の「アグレッシブネス低めが良いか」について、SBを上げるのに隣のCBのアグレッシブネスが低いと、SB裏で自由に持たれてしまいます。
相手がドリブルの上手い方だと、対応が後手にまわってしまうので結果として中央がスカスカになると考えてます。
逆にSBが上がらない戦術(守備的SBとか、ディフェンシブ付けるとか)ならアグレッシブネス低めでめちゃくちゃ安定するのでオススメです!

3バックの場合は分かりやすく、真ん中は低めで脇のCBは高めにしています。
脇のCBのアグレッシブネスが低いと、これまたSB裏と同様にWBの裏を使われた時に対応が遅れてしまうので、相手にWGやSHがいるならアグレッシブネス高めがおすすめです!

いかがだったでしょうか?
久しぶりなのもあって、またレポートみたいな長さになってしまいました。笑
感想などいただけたら幸いです!
ではまた!

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