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[第5章]iOS版GarageBandでメモった曲を、StudioOneで仕上げる(解決編)

こんにちは、まるこです。
特に理由はないのですが、アカウント名のアルファベット、取りました。
怒涛の提案書作成&プレゼン地獄から一瞬解放されたので、最後の解決編をアップしま〜す。

というわけで、「iOS版GarageBandでメモった曲を、StudioOneで仕上げる」のその後について書いていきます。

前回までで、Mac上のLogicProXを使ったMIDI出力を断念しましたが、その後、安心安全?にMIDI出力できる方法が見つかりました。
若干手間がかかるし、いつ使えなくなるか分からないというリスクがありつつも、今、選択し得る唯一の方法と思われるのでご紹介します。

GB2MIDIのJavascript版(Webサイト版)の利用が最強

以前はGB2MIDIというMac用のソフトがあったのですが、MacOS X(正確にはCatalina以降)から動かなくなってしまいました、、、。

しかし、このソフトと同じことが可能なWebサイトが公開されています。それが、今回ご紹介する「GB2MIDI Javascript版」です。

URLはこちら
https://larkob.github.io/GB2MIDI/index.html

GB2MIDI Javascript版

インターフェイスはシンプルで、Mac版GarageBandで作成したループファイルをアップロードして「Convert」ボタンをクリックするだけ、、、です。変換後のMIDIファイルが圧縮形式(zip)でダウンロードできるので、解凍後、お使いのDAWに貼り付けて音源を割り当てるだけです。

言葉では分かりづらいので、絵にしてみました。

①iPad版GarageBandからプロジェクトファイルをMacへ転送
②Mac版GarageBandでループファイルを作成
③GB2MIDIサイトにアップロードしてMIDIファイルに変換
④お使いのDAW(StudioOne等)に取り込む

GB2MIDIで変換する前後で、それぞれちょっとだけ面倒い手順を踏む必要があるので、この後順を追って説明しますね。

iPadのGarageBandから、MacBookの GarageBandへ転送する

まず、iPadからMacBookへプロジェクトファイルを転送します。
iPadのGarageBandを開き、プロジェクトごとMacへ転送します。転送方法はいろいろありますが、AirDropが一番お手軽だと思います。

変換したいプロジェクトを長押しする
「共有」をタップする
「プロジェクト」をタップする
MacにAirDropで転送する

Mac版GarageBandでループファイルを作成する

転送したプロジェクトファイルをMac版GarageBandで開きます。iOS版GarageBandのプロジェクトを開くと、Mac版GarageBandのプロジェクトとして保存し直すために、ファイル名の入力を求められます。最初、よく分からなかったのですが、そういうもんだと思って従いましょう、、、

Mac版GarageBandを起動
Mac版GarageBandでiOS版GarageBandのプロジェクトを選択
Mac版GarageBandに変換するため(?)、ファイル名を入力

Mac版GarageBandに読み込まれていない追加コンテンツ(音源)を使っている場合は、ダウンロードを促されるので、ダウンロードをクリックしましょう。通信環境によっては時間がかかる場合があります。

Mac版GarageBandに読み込まれていない追加コンテンツ(音源)を使っている場合は、ダウンロードを促される

Mac版GarageBandでプロジェクトを開いたところです。Apple製品同士の連携って、ホントに素晴らしいですよね〜!

プロジェクトを開いたところ

リージョンが分かれていると、リージョンの数だけファイルが出来てしまうので、1ファイルにまとめたい場合は、あらかじめリージョンを結合しておいてくださいね。
結合したいリージョンを選択して、メニューから「編集」ー「リージョンを結合」を選択する事で、結合することが出来ます。

リージョンを結合

対象のリージョンを選択して、メニューから「編集」ー「リージョンをループライブラリに追加」を選択する事で、ループファイル完成です。
簡単ですね。

ループファイルを作成
とりあえず初期値のままで「作成」をクリック

ループファイルはちょっと分かりにくいところに作成されるので、MacでFinderを開き、以下の場所まで移動してください。

~/ライブラリ/Audio/Apple Loops/User Loops

ファイルは見つかりましたか?
ファイルが見つかったら、その場所(パス)をメモっておいてください。

以上で、前準備は完了です。

GB2MIDIのJavascript版で変換する

Macで、ブラウザ(Safari、Chromeなど)を起動し、以下のサイトにアクセスしてください。
https://larkob.github.io/GB2MIDI/index.html

GB2MIDIサイトのトップページ

画面が表示されたら、ファイル選択ボタンをクリックして、先ほどメモった場所(パス)に移動し、ループファイルを選択してください。

ループファイルを選択
ファイル選択完了

最後にConvertボタンをクリックすると、変換処理が行われ、MIDIファイルがzip形式でダウンロードされます。

変換完了!

以上で、ファイルの変換作業は完了です。

DAWに取り込んだ後、音源を割り当てる

ダウンロードしたzipファイルを解凍して、生成されたMIDIファイルをお使いのDAWに取り込みます。
僕は、Presonus社のStudioOneというDAWを使っていますので、MIDIファイルをStudioOneのトラックにドラッグ&ドロップするだけで取り込む事ができます。他のDAWも考え方は同じだと思います。

一点だけ注意事項があります。
iPadでの作成方法に起因しているのか、MIDIファイルの各チャネル毎に分かれている場合があります。その場合は、複数トラックに分かれたMIDIデータを1トラックにマージしましょう。

まとめ

外出先やリビングで手軽に作曲できちゃうiPad/iPhone版GarageBandはホビー用途では最強なのですが、唯一の残念ポイント「MIDI書き出し」が出来ません。Apple社的には、製品差別化やLogicProへの誘導を意識して、敢えて搭載していないのだと思いますけど、、、

 LogicProは、DAWとして安価な方ですし、プロも使う優秀なソフトだと思うんですが、Macでしか動かないので、Macに慣れないWindowsユーザーな私には、ちょっと敷居が高いかな、、、と。

ちょっと手間はかかりますが、DTMライフに活用して頂ければと思います‼️

https://soundcloud.com/user-615408207

記事を読んでいただき、ありがとうございます‼️ 少しでも皆様のお役に立つことが出来たら嬉しく思います☺️