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kagetora1130
詩 さみしい庭
ぼくが死にたがったらかなしむひとがいる
だからぼくは死にたい気持ちを誰にも言わないで自分の中に仕舞いこむ
ずっと仕舞い続けていたらぎゅっと固まって取れなくなってしまったな
ぼくの死にたさはどこに放てばいいのだろう
つらいことが多いから歌をうたってばかりいるのさ
歌って あのメロディに乗せて歌うやつ
あああれも好きだよ よく歌ってる へたくそだけどさ
でもあれさ うたうっていうのは 言葉にするのが難しいものを
どうにかなにかうつくしい形にしてテーブルの上に置くような あれさ
読まれないまましずかに並べられたたくさんの本
だれも見やしない なにかを愛する人の心のこもった看板
だれにも触られない庭はどうしてあんなにもなにか
さみしいのだろうね
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