読書 GO WILD 野生の体を取り戻せ!

序章
現代人と野生人
人類は自然な環境のもとで進化を遂げ、ずっと同じ遺伝子によって生かされている。野性的に暮らすように設計されている。飼い慣らされたような生活は病気や不幸をもたらす。
動物は人間より賢い。なぜか?動物はハウツー本やマニュアルなどなくとも子育てをできる。人間は。。
色々な健康本があるが、結局のところ自然の中で生活する、野性的になることが遺伝子レベルで健康になれる

第1章 人類バージョン1.0
幸せの条件は生存と繁殖という目的のもと進化によって取捨選択されてきたということ
人類は走れるように適応しただけではなく、走ることは人類の本質的な属性。骨格や構造がチンパンジーと違い走りに向いている。

第3章
多様な食物の処理を助けるためには糖を控えることが大事
最近の食用肉は与えているエサがトウモロコシや大豆で草を食べてないため、オメガ3が少ない肉になっている
オメガ3はくるみに多くはいっている
糖ではなく良質な脂肪からカロリーをとる
身体はブドウ糖を毒として反応し、インスリンを出す。
そして処理できなかったものは脂肪に変換される。
マラソン選手でない限り備蓄スペースは満杯。
野生人の時代では現在のような高炭水化物のものはなかった。

第2章 現代人を苦しめるもの
文明病の原因はブドウ糖摂取を代表に、野生人の生活とは違う生活を送り続けているから


第4章 野生の動き
神経学者ロドルフォ・リナス
「わたしたちが思考と呼ぶのは、進化の過程で動作が内在化したものである」
進化がわたしたちに、優雅な動きを美しいと感じさせている。バレエや体操とかはその一例。

神経の可塑性→脳は適応し成長する
ホルミシス→体に低いストレスがかかったときにそれを処理できるよう機能を向上させる働き
ホルミシスはホメオスタシスのように通常に戻す作用ではなく、より良くする作用
ボディビルダーはホルミシスを使って筋破壊後の筋肥大を狙ってトレーニングする。
脳も一緒で運動することによって、脳回路が形成されていく。

動かないことは病気につながる→医療費増大の原因
しかし、この国では語られていない。
動かないことは認知機能低下にもつながる

トレイルランニングはドーパミンをたくさん出すことができる。頂上に登る達成感や苦境を経て得た勝利、筋肉と神経をフル活動させていることは脳に多大な良い影響を与える。
裸足で走ると神経が活性化しバランスが整い、脳にも良い

したい、やりたいという能動的な気持ちでスポーツをやることが脳に良い。→ただ、舗装された道を走るのはつまらない

第5章 野生の睡眠
睡眠不足により
・インスリン反応と関係のある信号伝達経路が乱れ、糖を欲するようになり肥満になる。
・免疫系が落ちる
・勉強能率が悪くなり、時間が当たりの作業量が低下
・記憶を処理する能力が低下し、恐怖、悲惨な経験を処理できず、PTSDになりやすくなる

朝起きるのに目覚まし時計が必要だったり、コーヒーを飲まなきゃ目が覚めない、朝寝坊するという現象は睡眠不足の兆候→ホメオスタシスが働いて睡眠欲求を満たそうとする→解決策はただひたすら寝ること。

波の音、焚き火の音は遺伝子レベルでリラックスさせるので、寝る前に聞くと熟睡できる。

夜勤は、乳ガン、結腸がんへのリスクを高める。

第6章 マインドフルネス
瞑想とは、今、ここに注意や意識を向けることである
それはまさに、野生の人々が自然環境で生き延びるために必要なこと
ストレスは短時間であれば、より多くの酸素とブドウ糖が脳に運ばれるようになる→海馬が活動的になる、ドーパミンが出る
幸福の生活とはストレスのない生活ではない。
理想的な状態とは、ストレスがあることでも、リラックスしていることでもなく、いつでも反応できるよう注意し、警戒している状態

第7章 バイオフィリア(生物や自然への愛情)
自然のなかで遊ぶメリット
・様々な微生物を取り込み、免疫力を向上させる。
・メラトニン分泌と睡眠サイクルの改善
・ビタミンDを増やす
・自然の光景は不安や怒りや攻撃性を抑える働き
部屋に植物を置くだけでストレスが低減する
子どもには自然の中で遊ばせることで、様々な病気から守りメンタルを強化する

トレイルランニングが他のスポーツと違う点
・自然の中で行われていること
・進化上の習性にならっていること

第8章 同族意識
オキシトシン→共感力を高める
オキシトシンは運動すれば自然と出る
子育てが脳を求める以上に、脳は子育てを求める
協同保育が進化のための既存の条件
利己的に動くか、利他的に動くかは、進化的に見ればどちらにも利があり、常に両方のメッセージに留意するよう配線されている

第9章 野生の脳
共感力と利他性は最も社会的な動物という人間の際立った特徴でどの特性よりも脳の力を必要とする
迷走神経を操る→笑顔を作ると幸せになる
自律神経を整えるには、呼吸を意識
ランニングマシンやエアロバイクは人間が好まない運動
多様性→変化のない決まりきった生活は毒
時々、コーラを飲んだり、夜更かししたりすることは別に大丈夫

第10章 野生の体を取り戻せ
食べ物
・精糖はとらない、果物に含まれる果糖は量が多くなければ可。フルーツジュースは✕、砂糖の入ったジュースは厳禁。
・穀物はダメ。
・カロリーは脂肪から摂取。ただし、トランス脂肪酸は避ける。
・加工食品やファーストフードはもちろんだめ。
・オメガ3脂肪酸を多く含む食べ物を探す。
・卵、草を食べて育った牛、サーモン、ナッツなど
・新鮮な野菜、果物
・量は好きなだけ食べていい。食べることを楽しもう。

運動
・好きな運動を選ぼう。
・全身を使う運動をする。トレランやクロスフィットが良い。
・自然の中で行うスポーツを選ぶ
・他の人と一緒にできる運動を選ぶ
・休息日を設ける

義務や仕事ではなく、探求、発見の連続
→気分はよくなっただろうか?

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