炎上事件の的外れな謝罪は意図的な場合もありうる

 炎上事件が起きると沈下のため、関係者が謝罪することがある。その謝罪の内容が意味不明だとさらに炎上というケースが多い。

 相手が馬鹿で意味不明の謝罪をしてさらに炎上というケースなら問題ない。しかし、相手はさらに炎上することをわかった上でその謝罪を行ったとするなら注意が必要だ。炎上することそのものが目的だからだ。

 私がぱっと思いついたことで3つほど挙げられる。まず炎上することの利点は注目を集めることだ。もし無名なら悪い方向にでも注目を集めることができればプラスの方向に働く場合もあるしお金になる。

 2つ目は論点ずらしによるダメージコントロールだ。大抵炎上する場合はネット上で様々な論点が巻き上がる。その中には関係者にとってクリティカルなダメージもある。敢えてその部分には触れず他の論点を挙げて、さらに的外れな謝罪をする。上手くいけば、クリティカルな方面の論点は知らず沈下してしまい、どうでもよい論点についての炎上となる。

 3つ目は別の炎上事件を沈下するためだ。関係者にとって、見過ごせないAという事件があるとする。たまたま、AとBの事件があるがAの方がネット上で重要視されている。さらに世間的には関係者とAの事件は一切関係ないとする。この場合は意図的にBに燃料を注ぐとAの事件の批判が減りBへと誘導することができる。2つ目と似ているが、関係者にとってAの事件そのものはダメージが無いと思われている点が大きく異なる。

 この3つ目は謝罪うんぬん関係なく、(権力者にとっての)重要法案を通す時に別の政治関連話題を大々的にニュースで取り上げる現象と理屈の上では同じだ。

 結論として謝罪に対しての論点は単純に評価する・しないだけではないということを知ってほしい。

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