「六次の隔たり」と「口コミ」情報の拡がり

 「六次の隔たり」とは、世界中の人々が意外と近い関係にあることを示す理論。人々は家族・友人・仕事仲間、近年はSNSやインターネットを介した知人も含む様々な何かで繋がっている。そして友人の友人...…と広げていくことで6人以内の仲介者を介すると世界中の誰とでも繋がっているという理論だ。

 あくまで理論だが、日本人の私の知人はアメリカ人の知人がいる。アメリカ人は、アフリカによく人でアフリカ人の知人がいる。アフリカ人の知人は少数民族の橋渡しを行うため、ある少数民族の村長だ。...…というような伝言ゲームを繰り返すことで誰とも知人を介することができるらしい。近年のSNSを含めると4.74人らしい。

 この理論そのものはあくまで理論であり理想だが、大事な教訓も考えられる。共感する情報を口コミで流すことができれば情報は瞬く間に広がる可能性だ。都知事選ではひまそらあかねが口コミをお願いしたことでネット外でも広まり、彼は11万以上の票を集めた。

 インターネットが発達した現代、情報は瞬く間に広がる。ただし、マスコミが取り上げなければ、その範囲はインターネット利用者、及びその媒体(XやYoutubeなど)利用者のみに限られてしまう。近年のマスコミは取り上げたくない事柄を全く取り上げない...…ということが常識化している気がする。

 何かネットで気になった情報は、精査した上で口コミで知人・家族に広げることが常識化するような時代になる必要があるのかもしれない。少なくとも政治の話はタブーみたいな現実の価値観は変化していけばいいなと思う。


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