マーケティングのまとめ
▼フィリップ・コトラーを中心にまとめると
「市場で売買する」ことを意味するマーケティングのビジネス的定義は、その権威フィリップ・コトラーによれば、市場で売買するために「価値の伝達と提供」することとなります。
マーケティングは、90年代の情報革命で大きく変化しました。インターネットの普及で、一般消費者が「情報の王様」になった(コトラー) ため、産業の主役がモノからヒトへ変わったのです。それに伴いマーケティングを通じて「伝達すべき価値」も、「伝達方法」も変わりました。
企業からの一方的な広告に対する嫌悪感が強まり、アウトバウンドマーケティングからインバウンドマーケティングへ価値伝達方法が変わってきています。広告もネットユーザーのコンテンツ利用を妨げないよう、自然に馴染むネイティブ広告が増えています。
さらに、スマホの普及により、長年ターゲットの購買意思決定過程に沿った伝達手法として親しまれた「AIDMA」に代わり、「AISAS」やコトラーが提唱する「5A」等、購買後の紹介・推奨を重視する「インフルエンスファネル」構築が不可欠になっています。
▼提供価値は、「マズローの欲求5段階」に沿って変遷
フィリップ・コトラーは伝えるべき価値の変遷を説明していますが、その価値の源泉は、マズローの欲求5段階にぴったり沿うものです。
情報革命で「情報の王様」となった一般消費者が様々なネットコミュニティやSNSコミュニティに所属し、スマホの登場でより身近になったSNSに投稿し承認欲求を充たしています。
そして現在、人類史上初めて、成長動機の段階に入り、自己実現欲求を充たすコンテンツが求められています。完全にカスタマイズされたUXジャーニーが、AIとロボティクスにより自動生成・自動送信される時代に入りました。
IOTがあらゆる生活情報を取込み、リアルとデジタルの境の無くなったOMO空間で、自己実現欲求を充たすコンテンツが体験できる世界になります。
▼これから主役となるマーケティング手法
完全カスタマイズされたコンテンツを、自動収集されたデータにより高速で設計・検証していく中で、人間の温かみを忘れないコミュニケーションが求められています。
こうした手法をAIとロボティクスがサポートしてくれ、SNS「中のヒト」に代わり、企業ごとに個性を持ったバーチャル店員・AIテレアポが、ユーザーと企業を結びつけるようになります。
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