ボーイズ・オン・ザ・ラン、を観た！

制作：2010
監督：三浦大輔
撮影：木村信也
出演：峯田和伸・黒川芽以、YOU、リリー・フランキー

■あらすじと感想
モテない30手前の会社員と社内のヒロインの「恋物語」？に見えるが、原作はどうもそうではないらしい。
映画しか見ていないので映画でのみの「あらすじ感想」になることをご容赦頂きたい。「恋物語」といっても、主人公“田西”のあまりに一本気な性格とほとばしる性欲とがないまぜになって繰り出される破天荒でパンチある言動が男心をくすぐる作品。この作品はパンクです！あまりにパンクです！男だけの！

峯田和伸演じる“田西”があまりに強くフレーム外です。境界線の分からない演技に惹き込まれました。
黒川芽以の演じる“ちはる”の純朴な役柄とそれ故に変わってしまった彼女の変貌にも惹き込まれました。意地悪な女が似合わないから、逆に良いのかも。

ストーリー以上に主役の二人の心の揺れ方が凄いので、予定調和にならない物語とシンクロするのでしょう。
これは、キャスティングの勝利ともいえるのでしょうか。

記憶に残るカットは、ラブホテルでSMの椅子に縛られる峯田和伸のカットですか。これは笑いました。
あと、ラスト。“ちはる”を電車に押し込み一人座り込む駅のホームのシーン。
ランのシーンも絵が締まっていて好きです。

ついでに銀杏BOYZも好きになりました。大変魅力的です。
心が揺らされました。映画にも音楽にも。
ではでは。