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親の背中から、子どもは何を学ぶ?

「宿題は?」「音読はやったの?」「九九はもうやった?」
これはすべて、私がつい毎日子どもたちに言ってしまうこと。

みなさんもきっと同じようなシュチュエーションがあるのではないでしょうか。

子どもに命令するより、親がまずお手本を。

今回の取材はそんな「忘れがちだけど大事なこと」を思い出させてくれました。

先日より、わたし探求メディア「Molecule(マレキュール)」にて、取材記事を書かせていただいております。

今回は、子育て世代向け(親)を対象にした英語教室をされている緒方 広子さんにお話を伺いました。

取材のきっかけは、私が以前から緒方先生の生徒だったこと。
3人目を出産する直前まで、約3年間ほどレッスンを受けていました。

彼女の"子どもではなく、親が学ぶ重要性"という考え方に共感した私は、その根底にあるものを知りたいと思い、取材を依頼をしました。

最近、子どもの早期英語教育が過熱している風潮を感じます。

私自身、長女が3歳の頃、某大手通信教育の英語教材を契約。DVDなどで学ばせながら「早く勉強した方が良い」「遅れると大変なことになるかも」と不安になっていた親の一人でした。

しかし、一方で、果たしてそれが本当に子どもの為になっているのだろうかと疑問に思うこともありました。
子どもにとって一番良いのは、自分がやりたいことをやらせることではないか。
その上で、もし子どもが英語を学びたいのであれば、全力で応援したいと考えていました。

そこで今回、学ぶことの本質的な意味を知りたく、ご相談したところ、快く取材を受けてくださることになりました。

緒方先生のお話からは驚くべき発見がありました。
英語の先生である緒方先生自身が「英語を学ぶことが大事ではない」と言い切っていたのです。
英語はあくまでコミュニケーションの手段に過ぎず、大切なのはその中身、つまり自分の考えや価値観を相手に伝えることだと説いていました。

それを聞いて、思わず高校生の時のホームステイ体験を思い出しました。当時、英語が分からなくても、身振り手振りで意思を伝え合うことができたことを覚えています。
そして、もっと自分が好きなことや夢中になっていること、頑張りたいことなど「伝えたい"自分"がほしい」と痛感して帰国したことも思い出しました。

緒方先生の言葉に共感するとともに、学ぶことの本質的意味に気づかされる思いでした。

子育ての中で、私たち親は子どもをコントロールすることはできません。強制的に変えようとしても無駄です。
しかし、親の背中を見て、子どもは何かを感じ取ってくれるはずです。私自身が主体的に学び続け、自分を高めていく姿を見せることで、少しずつ子どもに良い影響を与えられるのではないか。そんな思いを新たにしました。

今回の取材を通して、学びの本質とは何かを知る貴重な機会となりました。
単に知識を詰め込むことだけが学びではなく、自分自身の内面を磨き、他者に思いを伝えられるようになることこそが、本当の意味での学びなのだと実感しました。

私自身の人生観、子育て観に大きな影響を与えてくれた緒方先生の言葉。

これからも主体的に学び、時には失敗しながらチャレンジし続けたい。
子ども達に「大人って、色々あるけど楽しそうだな」と、思ってもらえる背中を見せたいと改めて決意しました。

緒方 広子先生、どうもありがとうございました!

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