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古切手を買い取りしてもらった話

先日初めて古い切手を金券ショップに買い取りしてもらう経験をしたので、備忘録として流れを書き留めておきたいと思う。


はじめに

そもそも売りに出す古い切手は父から譲ってもらった。
父に「実家に余っている切手があれば使いたいからちょうだい」と相談したところ、
「あるよ。10万円分くらい!」
という返事が返ってきたことがきっかけだ。
会社に提出する書類に貼る切手のせいぜい200円分くらいが欲しかった私は心中そんなに要らない…と思った(お父さんごめん)
しかし父の話には続きがあり、実は昔一瞬コレクションしていたが今はもう不要になった切手がまとまった量あり、金券ショップに持って行くのも面倒だしもし私が代わりに売りに出してくれるなら売上金はあげるとのことだった。

古切手って何かプレミアがつきそうで高く売れるのでは!?とめちゃくちゃぼんやりしたお花畑イメージがあった私は即飛びつき、古切手買い取りについて調べ始めたのだった。

0.作業工程

古切手の買取について1mmも知識がなかった私はとりあえず「古切手 買い取り」で検索をかけるところからのスタート。
平日の仕事の隙間で以下のような作業をした。

1日目……切手の買い取り方法や価値のある切手について調べる
2日目……引き受けた切手のあらため作業
3日目……買い取り業者の比較検討
4日目……切手の仕分け作業
5日目……書類の用意・配送

1.リサーチ

そもそも売るも何も古切手の価値も売り方もわからなかったのでとにかく売り方といくらくらいになるのかのアタリを付けるために検索しまくった。
売り方については金券ショップや切手買取専門店に依頼するのがオーソドックスな方法で、オークションを使う人もいるらしい。
また、古切手は価値が高くない(=額面以上で買い取られない)ものが大半で、プレミアがつくものは本気のコレクターが持っているような一部のものだけだというようなことらしかった。

2.手持ちの切手の確認

「レアな切手を見つけて仲介業者を介さずにオークションで売れば濡れ手で粟では?」と浅ましい考えを持っていたものの、実父が集めていた切手は1980年代後半に発行された記念切手のみだった。
古い切手でプレミアがつくものは
・1960年代後半以前に発行された一部の切手(見返り美人切手等)
・中国の切手
など、かなり限られたものになるようだ。

参考:

しかし現在流通している切手の大半は1960年代後半に起こった切手ブーム以降に発行された流通枚数が多い切手になるようで、それらには現在買取時には額面以上の価値がつくことはほぼないようだった。
実父の持っていた全ての切手はまさにこれで、私のレア切手売買でボーナスGETドリームは儚く破れてしまった。

3.買い取り業者リサーチ

そうは言っても額面にして10万円分の切手が目の前にあり、それを売ればある程度まとまったお小遣いになるのは間違いがなかった。
そこで重要になるのが買い取り業者である。
一応オークションの線も考えたのだが、まとまった量の非プレミア切手が金券ショップよりも高く売れることはほぼなく、個人間のやり取りでトラブルになる可能性もあるとのことで早々に諦めた。確かに額面10万円近くの切手を対個人でやり取りするのも怖い気がする。事実メルカリを覗いてみたが買い手がついている切手は一部のレアリティのある切手だけのようだったし、多くの切手が売れ残っているようだった。

それではと買い取ってくれる業者を検索したところ、スポンサー枠で大量に出てくる全国チェーンと思しき大手金券ショップの数々。いくつかサイトを見てみると「想像以上の高額買取でウハウハ」「大手の安心感」等のユーザーの感想がギラギラしたデザインで書き連ねてあった。
公式サイトだけではなく口コミも調べたかったので「切手買取 体験談」で調べてみると、スポンサー枠で出てきたいくつかの業者を使って高価買取してもらえたとの記事が!
そのほかにもいくつかの業者をランキング形式で紹介している読みやすい記事も多数あり、その中でも特定の業者が良いように書かれていた。
そこまで見ていってそれならその某大手金券ショップにするかと思っていたが、検索の奥の奥のところまで行ったところで個人ブログの体験記にたどり着いた。
その記事には要約すると以下のような内容が書かれていた。

・買い取りランキング記事で持ち上げられていた大手の業者に買い取りの見積もりをとってもらったら額面の20%ほどだった。
・低レートすぎるのでそこからは返送してもらい、自分で調べた専門業者に再度見積もりを依頼。結果として額面の86%で買い取ってもらった。
・業者を選ぶならサイトに買い取りレートが明記されている切手買い取り専門業者がおすすめ。

これ!!めちゃくちゃ大事なことが書かれている!!!
業者のランキング記事を複数読んでいたあたりで私もPR臭を薄々感じたので、このブログにたどり着けて本当に良かった。ランキング記事にしても個人記事にしても、検索上位に出てきたものは「買い取り一攫千金ドットコム(仮称)」とかの業者が運営しているものだったので、純粋な体験記ではなくて報酬を得て書かれたPR記事だったのだと思う。それにしても量が凄まじくて検索結果をスクロールしてもしても非PR記事が出てこないのはびっくりした。

この個人ブログを参考にしてサイトに買い取りレートの記載がある切手買い取り専門店を探すことにした。
下記サイトでお勧めされている大手以外のランキング下位サイトを周り、買い取りレートが明記されている業者を複数ピックアップ→その中から今回売りたい記念切手のシート切手のレートが一番高い業者に売ることにした。

実際に切手を送ったのはこちらの業者さん。
記念切手シートの50円以上の10面以上完全シートで2024年5月時点で85%の買い取りレート。
父の持っていた切手の大半が上記のものだった。
こちらは都内の業者さんなので、他県住みの私は郵送買取にしてもらった。


4.切手の仕分け作業

買い取り業者も決まったので、郵送すべく切手の仕分け作業にかかる。
父の切手は「1987年 記念切手アルバム」のようにその年の記念切手のアルバムにコレクションされていたが、買取時にはアルバム自体は不要でどうやらむしろ出して送った方がメリットが大きそうだった。
なんとなくアルバムのまま送った方が価値がある気がしたのだが、切手もアルバム自体にもプレミア価値がつくわけではなく飽くまで郵送時に使う割安な古切手という価値しかないようだった。そのままでも送ることはできるそうだが、送料がかさむのと結局送付時にいくらのシートが何枚と記載して送る方が良い(一応未仕分けでも送付可)とのことで切手の金額ごとにまとめてクリップで止めてクリアファイルに入れて送付することにした。

アルバム3冊分だったが30分もしないうちに仕分けは完了。アルバム自体はもったいないような気もするが父ももう要らないとのことで使い道もなくかさばるため今後処分の予定。

5.配送

業者に事前に指定項目を記載した買取希望のメールを送り、郵送買取に必要な添付書類と住民票の写しをコンビニで印刷して郵便局でレターパックプラスに切手と共に同封し、配送完了。
郵便局には平日15時頃に持ち込んだが、翌日の10時には業者に届いたようで受領連絡がメールで来た。思ったより早い!そして一応は額面にして10万円分の金券を送っていたので受領連絡があった点は安心材料になった。

ちなみにレターパックプラスは520円の送料がかかるが、これは父から譲ってもらった切手のバラ切手(シートになっておらず、1〜複数枚でシートから切り離された状態の切手)で支払いをした。
プレミア切手以外のバラ切手はシート切手より価値が低く、シートだと80%程度の買い取りレートでもバラ切手だと50%程度になってしまうのだ。
父の切手には額面にして9000円程度のバラ切手が含まれていたが、レートが低いことと郵便局の支払いに使用できることから試しに買い取りを依頼した数枚以外は手元に置いておき、郵便を出すときに使用することにした。それであれば額面通りの価値はあるわけなので(それにしても普段郵便を出すことはほぼないので使い切れるかは謎だが)
ちなみに切手として貼付する分には古切手もそのまま使用できるが、レターパック等の現金での支払いの代替手段として古切手を使用する際は1枚5円の手数料が取られた。さらに購入対象も普通切手や葉書、レターパック等と限られている。そのため全くの額面通りの価値とはいかないが、それにしても買い取ってもらうよりは割りがいいのである。

おわりに

実は配送したのが昨日で、その翌日にこの記事を書いているためまだ査定結果は出ていない。サイトによると物品の受け取りから翌〜3営業日で見積もりを出してくれるそうだ。
実働5時間ほどで8万円ほどの臨時収入が得られる予定なので超割のいいお手伝いだった。無事に買い取りが終わったら父に何かご馳走してお返ししようかと思う。
買い取りが完了したらまた結果を追記する予定。
個人的に非PR記事の古切手の買い取り体験談が検索してもあまりヒットしなかったので、必要な人に届くといいな。

6.追記 買い取り結果

なんと記事を投稿直後に爆速で査定結果が届きました。
前日15時発送→当日10時業者着→11時査定結果連絡→金額了承後30分で振込いただき取引完了というスピーディーさ!
ゴールデンウィーク直後の平日で依頼が空いていたのか、もともとお仕事が早い業者さんなのかわからないけど大変助かった。
肝心の買取額はホームページに公開されていた買い取りレートそのまま。買い取り内容の明細も切手の金額毎にレート記載がされていてわかりやすく、納得できるものだった。
私が今回売却したのは主に記念切手シートの50円以上の10面以上完全シートで2024年5月時点で85%の買い取りレート、それに加えてそれよりレートの低い50円以下のシート数枚とバラ切手数枚。
額面で102,881円だったところ買取額は 86,914円(税込)とほぼ85%となった。ここから銀行振込代の440円だけ引かれて振り込まれていた。
もちろん査定額に納得がいかない場合は送料はこちら負担になるが返送して頂くことも可能だそう。
私はホームページの買い取りレートそのままで納得できたので即買取依頼の返事をメールで送らせてもらった。
いやあいい業者さんで良かった良かった。

父にも買い取り結果を連絡し、これにてお小遣い稼ぎ完了。
何もわからずとりあえず近くの大手の金券ショップに持っていったら、多分だけどもっと査定額は低かったんじゃないだろうか。プレミア切手等が含まれていたらまた業者選定も違っていたかもしれないが、非プレミア切手の買取先としてはいい業者さんを選べたのではないかと思う。
今回自分で色々調べて勉強になったので、また家の不用品の処分の機会があれば代わりにやりたいと思う。チリツモチリツモ…。

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