蜘蛛

今日は久しぶりの部活だった

このご時世だから換気をたくさんして、部室の入り口にはアルコール消毒を置いて、部活の始まりと終わりのタイミングで手洗いをした

でも、そんなこと頭からぶっ飛ぶくらい衝撃だったことがあった

私が部活の道具を準備していたら棚の方で後輩が悲鳴をあげた

幸いなのかは分からないけどその時、部室には私と顧問と叫んだ後輩しかいなかった

一応先輩だし「どうしたの？」って聞いてみた、「先輩みてください」っていうからなんだなんだと思って棚をみたら小さい蜘蛛がいた。「私蜘蛛とか足がいっぱいある虫無理なんですよ」って言われたからティッシュで持って窓から木に置いた。姿を見せただけでこんなに騒がれるなんてかわいそうだなってちょっと蜘蛛に同情した。

「まるさんは虫とかダメじゃないの？」って急に顧問に言われた。急すぎておどおどして「好きってわけではないけど、人前に出るだけでキャーキャー言われてちょっと可哀想だとは思います。」って言ってしまった。言った後に「あー、言ってしまった。虫に感情移入してるとかこいつやべーなって思われたらどうしよう。まあ、でも顧問だしまいっか。いや、」とか思ってたけど、「それわかりますよ。自分よりも何倍も大きいやつにぎゃーぎゃーされたら、私だったらたまったもんじゃないですよ」って顧問が言った

顧問と分かり合える日が来るとは思ってなかったから、些細なことかもしれないけど分かり合えて嬉しかったし衝撃で、顧問のこと見直したよって話