見出し画像

この世界は全部本当で、全部嘘だ。

何の為に人は言葉を紡ぐのだろう?
曖昧で不安定で不純であるにも関わらず、何故。

その問いへの私の答えは、『自分の為』である。



伝達の手段として最も用いられる『言葉』だが、この世に概念的なものが存在している限り『言葉』は永遠に曖昧だ。その信憑性も、結局は『言葉』を用いて証明することになる。
人間は自分の為ならどんな嘘もつけてしまう。それなのに、自分をごまかしながら、一時の安定のために信じてしまう。少しの期待を込めながら、根拠なんてないと分かっていても信じてしまう。自分の為に嘘をついて、自分の為に信じるのだ。

私には人間の言語を操る可能態は備わっていないのではないだろうか。それとも、他者との関わりが足りなくて現実態になっていないだけなのか...
まぁどちらにせよ『言葉』は難儀である。