大切な人
僕には9ヶ月間付き合っていたパートナーさんがいた。僕のゆういつの大切な人だ。関係性はもう違うし、相手はもう僕のことを何とも思ってないかもしれないが、僕のなかではまだあなたは大切な人。届かないけどあなたに遺したい。
僕は好きだった。全てのことを後回しにしていいほど好きだった。だけどあなたは違ったね。だんだんと僕の優先順位は下がっていったね。半年を迎えてから毎月のようにぶつかりあった。そのたびに仲直りできていた。でも話し合いの度に僕は責められた。ごめんと謝ってくれるけど、最後の方には宵のそういうとこムカつく。とか意味わかんな。とかこっちは真剣に話していてもキレられて流されることが多々あった。嫌なことがあってもそれで嫌な思いをしたから僕は相手には嫌なとこを言えなかった。
そして4回目の大喧嘩。喧嘩というよりすれ違い。前までは少しの時間も惜しんで5分でも1分でもって会っていた。慣れかもしれないが、それもない。寝てるかスマホ。文字にするが実際には決まった時間の30分しか会わない。まあそれはまだ許していたという言い方は違う気がするが、許していたということにする。でもその30分は地獄。会話もほぼない。相手はずっとスマホ。話しかけても興味がない。僕以外といるときは楽しそうに笑っている。そして僕は何も言わずに避けた。休んだ日もあった。精神的な面で体調崩したり立てなくなった。あと、会いたくないから。顔見たくないから。その理由もあった。でも数日経ってもなんの連絡もなかった。それが僕は許せなかった。結局話し合いをして期間のない距離を空けることにした。最後に言われた言葉「宵との時間は趣味や友達と同じくらい大切にしたい」「わかった距離を置こう。今は部活に専念したい。」だった。そんなに僕が邪魔だったのか、しか思えなかった。素直に応援してあげられなかった僕が心底嫌いになった瞬間だった。
数日後病院に行くと精神的なものが比にならないぐらいに悪化していた。僕は覚悟を決めた。別れようと。好きだからこそ相手には迷惑をかけたくない。数週間後、辛い別れよう。と告げた。相手は嫌だとも、何でとも言わずに「辛くさせてごめん。今までありがとう」だった。相手の本心はわからない。だけど恋人という関係は終わった。嘘の理由で別れるとこんなにも後悔が残る。
また数週間後、僕は精神的に追い詰められ首吊りで死のうと実行した。だけど何故か怖くなり、別れたあなたに助けてと連絡をしていた。数日前忘れられないあなたの連絡先を消していたがもう一度追加していた。僕の自己満足だった。存在しているっていうことだけで少し救われる気がしていたから。SNSもフォローから外されていたし、相手も消しているだろう、追加に気付いてもスルーされるだろう。そう思っていた。だけど、助けての連絡に返信が来ていた。「どうした?話して」と。数日拒んだが、話した。いなくならないで欲しい。と相手が最後に言った。嬉しかったよ。でも、学校でもLINEでも話さない目も合わせやしないこの関係でいなくならないで欲しいの意味は何?その言葉はきっとあなたの優しさだろう、人が死ぬ恐怖からの言葉なのだろう。あなたに僕はもう必要ないはずだ。一緒にいる権利はもう僕にはない。あなたには優しい人が近寄ってきて、きっとどこまでも着いてきてくれるはずだよ。無責任な言葉でごめん。僕がいなくてもあなたは生きていける。
今までありがとう。
僕が消えてもこっちには来るな。
誰よりも幸せに。
さよなら。
でも届かないよねこの想い。
Y。あなたが一番大切な人です。
あなたを愛することができて幸せでした。