デミロマを自認してから一年
お久しぶりです。◎です。
約一年前に執筆したデミロマに関する投稿、稚拙な文にも関わらずさまざまな方に読んでいただきました。
しばらくnoteから離れていたこの期間も、ちょこちょこいただける"スキ"や"フォロー"の通知に励まされておりました。
ありがとうございます。
さて、なぜ久しぶりに筆を執ったかと言いますと、デミロマを自認した頃に抱いていた気持ちからまた随分と変化が起きました。
それは個人的にポジティブな変化だな~と捉えているので、記録程度に綴ろうかと思っております。
では早速。(ここからは"である調")
私は今のところ自分のセクシュアリティがはっきりしていない。
デミロマンティックなような、バイセクシャルのような、アロマンティックのような、、、
こうしたラベルをつけようとするととても難しいため、今自分が抱いている恋愛指向や性的指向についていくつか言語化したいと思う。☟
今現在、特にパートナーは求めていない。
限りなくアロマンティックに近い。
(今までにお付き合いの経験がない。加えて、恋愛的に好きな人がいたこともなければ、もちろん付き合いたいと思ったこともない。)ただ、キュンキュンする気持ちはなんとなく想像がつく。共感も少しはする。
(だけど、好んで邦画の恋愛映画やドラマは観ない。興味のある俳優が出ていたら観るくらい。)性的魅力は、多少女性に感じる。
(これは幼少期の頃から。しかし恋愛感情を持つことはない。したがって、性的魅力のみを感じることに対して少しばかり後ろめたい気持ちになる。
ただ、そういったセクシュアリティが存在することは明らかなので、深く考えすぎるようなことはない。)デミロマンティックかな?と思う節がある。
例えば……
友人にパートナーができると、「自分はずっとずっと前からこの子のことを知っているのにな」という感情になり、自分よりパートナー優先になることが寂しくなる。
また、突然目の前に現れた人でもすぐに恋愛的に惹かれることに共感しづらい。"みんながみんな恋愛する"という前提で恋バナが始まるとめちゃくちゃしんどい。
(自分には何も話せることがないし、生々しい話を聞くのも苦痛。)恋愛を勧められることが極端に苦手。
(一人が好きだし、何せ好きな人ができない。)
こんなところかな。多分、また後日追記するかもだけど。
とにかく、あまりに色んな気持ちが心の内を渦巻いているので、一つのラベルに絞ることができないなぁという現状。
ただ一つ言えるのは、自分にとって恋愛の優先度が低いということ。
優先度というか、それ以前に人に対して恋愛感情を抱くことが滅多にないのでそもそも始まらない。
そんな自分に対して、約一年前は恥ずかしさを感じていたけれど、それはもうとっくに無くなった!!!綺麗さっぱり!!!
きっかけは大学の図書館で借りた、『見えない性的指向 アセクシャルのすべて』という本だった。
そこには、
「アセクシャルは、未熟・無能でもない。性的魅力や性を好むことは大人になるための越えるべき一線でもない。成熟度を測るものではない。」
そう書いてあった。この言葉にどれほど救われたことか……!!!
あらゆる大人から投げかけられた、「そのうちそういう(恋愛)感情を抱くようになるよ。」「この先絶対に素敵な人が現れるから!」という、"未成熟"を意味するような言葉たち。
これらを素直に受け取って、「自分はまだ子どもなんだ」と信じて疑わなかった高校生〜大学1・2年の頃の自分を、ぎゅっと優しく抱きしめてあげたい。
この本に出会って、恋愛経験がない自分を惨めに思うことも一切なくなったし、誰に何と言われようとも自分のペースを乱さなくて済むようになった。
余談になるが、先日初めて海外留学に行った。その国のいくつかの州では同性婚が認められており、ある地区ではLGBTQ+の旗🏳️🌈がお店のあちこちに飾られていた。加えて、横断歩道や工事現場のネットもレインボーになっている様子には非常に驚いた。
こんな光景が日本で見られるようになるのは一体いつになるだろう……とぼんやり考えながら歩いた。
その道中、有名な老舗の本屋に寄ったらクィアやLGBTQ+に関する本のコーナーがあった。とても大きなスペースで、店員さんによるかわいらしい装飾や手書きのポップで溢れていて、思わず感動してしまった。
そこにはアセクシャルに関する本もたくさん置いてあり、今の日本ではほとんど置かれていないという現状を踏まえて一冊購入した。今少しずつ読み進めているので、感想はまた後日綴りたいな。
その本はきっと、この先長い人生において宝物になる一冊だと思っている。
長くなったけれど、この約1年間でさまざまなセクシュアリティがあることを知ったし、自分がどのセクシュアリティに近いのかを何度も考えた。
明確な答えはまだ出ていないけれど、自分はおかしいわけではないんだと、そう気づけたことでとても生きやすくなった。
しんどくなったら、またここに戻ってくればいい。
たくさんの人が、色んな思いを抱えて、言語化して、少しでも胸の内を明かすことができるあたたかい場がnoteだと思っている。
今日はこんなところで。
2023/4/22
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