短歌2021まとめ
2021年は j31gate企画を通して #アイドル短歌 および #tanka に出会った記念の年です。
メモアプリのデータ破損に備えてとりあえずの自分用保管所。(いずれ縦書きPDFとかにしたいけどずぼらマイペースなのでいつになることやら)
タイトル画像は2021年行って良かった場所です(秋芳洞)
10選
素敵な企画に参加させていただきました。締切をもうけてもらわないとまず取りかからないし、振り返りもしないそんな人間なのでたいへんありがたいです。実は締切1分過ぎて0:00にフォーム送信したことをここで懺悔します。
決して♪ギリギリでいつも生きていたいから ってわけではないので信じてほしい……
未発表のみ抜粋(8首)
●兵どもが夢跡残すも残さぬも6人(かれら)はきっとあたたかすぎた
●飲み溢す人じゃないって知ってるの 万年筆で手紙をかいた
●あのひとは珈琲こぼすかもしれぬ 万年筆を手からおろした
●足指にあんたの好きな色なんか塗ってやらないどうせ見ないし
●扇風機をそっと寄せてはあどけない袖が波うつ君の上腕
🎂千年と見紛うような四十九年あなたの肌に喪服馴染まぬ(1972.10.09)
🎂転がした 完全数と誕生日 純粋・計算・無意識・焦熱(1998.12.06)
🎂君生みし街は往来絶えずして聖なる夜の音流しはじめた(1998.12.06)
月別まとめ
☆ #j31gate で発表
○その他Twitterで発表
●未発表
🎂誕生日のうた
偏りがすごいんじゃ~常時ローテーションですが10-12月は特に元気がなかったです。
見返すと7 MEN 侍に斬られた夏の勢いすごいな。あと誕生日歌少ないな。体調諸々で詠めなかった子ごめん来年こそ~!
3月(1首)
○節度の美の花言葉を持つ紫の雌蕊に触れるまるいゆびさき
4月(2首)
☆しればしるほどあえばあうほどかめばかむほど滋味なり博愛
☆7色はこの目を焼き溶かすかのようだ"I grip 紫?"揺れるアイデンティティ
5月(2首)
○いつだってゆめは時空をこえるけどおなじ惑星(ちきゅう)に生まれてよかった
○「永遠は無い」と知ってはいたけれど夢と呼ぶにはあまりにながく
6月(5首)
○ざらついたイヤホンごしにきみの声 息をひそめて体をまるめて
○刺し違え傷つけあったいま知った 林檎も剥ける 苺が刻める
○鉛筆を放り投げるの、したかった きみは幼く自由で素直
○あの犬は心のヴィラにお留守番 ランドセル下ろし 制服脱いでも
○3つ目のお部屋の留守番ハリネズミ 学級委員はゲームがお好き
7月(8首)
☆写真より文字より速く君の音(ね)に 貫かれ私、まだ春に居る
☆天高くまっすぐ伸びる白魚はちいさな休符もみとめて抱(いだ)き
○線を引く それは灯りにユニオンに はみだし者は視界をまわす
○好きも苦も 咀嚼し解いて多項式 ひめたち泳ぐ。ウチら蕎麦?sinθ?
○天の川越えて手紙は届くから万年筆では滲んでしまうな
○液晶の向こう 鋭利でやわらかい ルーナは幻、今夜は新月
○全身でことばを吸ってしまうのに布地にたまる呼気行き場なし
○本をよめ 知識はビロードひろげればやわく身体を守ってくれる
8月(34首)
☆ビビッドが似合わないねとからかうが湯冷めしないからあなたは夏だ
☆拝啓と、麦茶と汗と万年筆 硝子封筒透ける君の名
●兵どもが夢跡残すも残さぬも6人(かれら)はきっとあたたかすぎた
○長雨にメロウイエロー眩しくて 切符ひとつで会いにゆきたい
○6かけらこの夏ラストなんてない 雲の上では踊るんだろう?
○「君の型、私が決めていいものか」震える手には湿った積み木
●飲み溢す人じゃないって知ってるの 万年筆で手紙をかいた
●あのひとは珈琲こぼすかもしれぬ 万年筆を手からおろした
●足指にあんたの好きな色なんか塗ってやらないどうせ見ないし
●扇風機をそっと寄せてはあどけない袖が波うつ君の上腕
●抱き終えた瞳は常に天井に 瞬きもせず きみは恒星
○消しちゃった、三千世界の鴉たち 稲妻弾けた奇跡の稀の
○ねこは伸び顔を洗って雨を知る素直で知らないふりをしていて
○期限切れだけど俺より速く舞う 身軽な小麦粉さらってほしくて
○目を反らすやさしい音を投げ落とす薔薇色さがす硬い白金
○「オレ雷神」「風神いなくないっすか?」「6人いるし大丈夫っしょ」
○winにe 勝ち取りそうな響きだね りんねとウィネで韻踏んでるや
○聞いててね?僕の言葉は君のもの種々の解法提示するから
○待たせたな俺の時代がやってきた タイムステップ・ダンシングスター
○揺れている 髪をかきあげ息吹く気配 表情変えず笑う、こ、のひと
○地下室の二人融かすは月光で あまのじゃくさん、歯形をつけて
🎂重なった色をやらかく溶かしてく きいろの絵の具がまた空になる(1995.08.10)
🎂その周波ぼくの血となり音となり呼吸も上手くなっただろうか?(2000.08.10)
○影踏みを理由に君との距離詰める 真昼短し駆けよぼくたち
○快晴も君が泣いてたあの夜も昨日も今日もだれかの祝日
○一振りで斬ってくれろよ待つ時間 着てく服まで決まってるです
○青春はイコールキスがしたいこと。兄弟子はきっと代返が上手い
○いつのまにWorldWideWebでなく"Welcome to The Underground?"
○矢は明かりbasementから数センチ貫き失くした七月八日
○八月も何回起きても私だった いきがくるしいうつぶせでねる
○「あのかたはどんな色をも愛すでしょう」何色でもないぼくは何処まで?
○流れ星探さなかったあの日から羊の群れに睨まれている
○縮まった裾けんめいにのばしても八月三十二日は来ない
○うだる頬フローリングが笑い出す畳の奴より冷えるだろうと
9月(20首)
☆夜もすがら君を視ている鈍色の月になるのは怖くて泣いた
☆やわらかく浸かる布地は生成色 呼吸は深く鼓動は強く
○こと君に関して新たな発見が、関係ないけど葡萄たべたい
○「寝ていても畳が汗を吸うだけだ」七七紡いでいであたそがれ
○君がみる半音記号かハッシュタグ 私にとっては明るい気候#
○飲み慣れぬ強炭酸と甘味料いつまでも舌の裏でにやつく
○海が嫌い。波音いつか君のこと飲み込んでしまいそうな気がして
○釣り人の灰色ルアーは震えてた 光る鱗に零れそうな目
○魚釣る人を釣る人釣らる人裁く人人捌いて魚
○君をみて笑いたいのに苦しくてノイズゲートを敷き詰めた部屋
○終電車 百目の妖怪振り切って怒声すり抜け君は走った
○とうめいな勾玉あげる受け取って 必要なくても持っててほしいの
○かみさまのきまぐれだ二人きりなんて逃げよう君から(本音は君と)
○海よりも三千万人羨んだ 君より先に生まれた私は
○私から言葉を奪ってしまうくらい夢中にさせてよ音の洪水
○音速と私の想像速度とで勝負をしない?本気できてよ?
○「感情と理性は常にスペクトラム」反例探しにここにきたんだ
○今夜だけ蛹脱ぎ捨て月光浴 君の開花につられるように
○ひび割れる 蛇に丸飲みされるのは嫌だとあれほど泣いてたたまご
○残り香に震え咥内火傷してとっくに五感じゃ足りなくなってる
10月(3首)
○祈り込め爪にきらきら塗りこめる14回目の新学期の日
○ひそやかに恋の葬列見送って四十九日は数えてもらえず
●🎂千年と見紛うような四十九年あなたの肌に喪服馴染まぬ(1972.10.09)
12月(5首)
☆すこしだけ共鳴していた気がしたの 一拍わたしのメトロは昇華
●🎂転がした 完全数と誕生日 純粋・計算・無意識・焦熱(1998.12.06)
●🎂君生みし街は往来絶えずして聖なる夜の音流しはじめた(1998.12.06)
○ビスケットくだいて食べる世界には80億の人が住んでる
○白馬でもタクシーハーレー徒歩でもいい 迎えにきてよという夜がある
2022年もアイドルをみて感情UP↑DOMW↓させるんだろうなあ私。まあまあ無理せずマイペ~スに生きたいです。もはやマイペースとかいう域じゃなくなってるけど……なんとかしたい気持ちはある。