合格までの道のり
試験勉強をどのように行っていたのかを書いてます。
これから社会福祉士の資格を取得しようとされている方の一助ができますと幸いです。
はじめに
私は大学卒業後3年間看護師として働き、その後プライベートの関係で引っ越をすることになったため、そのタイミングを機に、以前より取得したいと考えていた社会福祉士の専門学校に通うことに決めた。
私がなぜ社会福祉士を取得したいと考えるようになったか。
それは病棟での経験がきっかけであった。
まだ60代前半と若く、まだまだ働くつもりであった男性がある疾患により長期間働けなくなってしまった。その方は金銭的にも余裕があるわけではなかったため、どんな社会資源が使えるのかMSW(医療ソーシャルワーカー)と一緒に考えた。
しかし、急性期病院のMSWは業務量も多いため、なかなか進展しないことが多く、受け持ち看護師の私が、ネットやパンフレットなど調べられる範囲で様々な提案を行った。この時私はまだ看護師2年目と経験も浅く、ましてや社会資源の知識の蓄えはあまりにも少なかった。
結果的にその方は、役所とつなぐことが出来、在宅に復帰することが出来たのだが、
私にもっと知識があればもっとスムーズに退院支援が行えたのに。
とこの時思ったのが社会福祉士の資格を取得したいと思ったきっかけである。
専門学校
私は社会福祉士を養成する専門学校の通信課程に入学した。
スクリーニングと言われる学校での講義は年に数回で、実習は約1か月間行った。
私の実習先は老人保健施設だった。ここでの実習は、看護師としての経験しかない私にとって、とても刺激的であった。
在宅で過ごす高齢者たちがどんな気持ちで生活しているのか、
本人が最も生きがいとしていることは何なのか、
在宅で介護をする家族への声掛けからどのようなことをキャッチするのか。
病院での患者様のニーズの捉え方とはまた少し視点を変える必要があった。
私が実習先の指導者に言われた言葉で印象的な言葉がある。
”私たちは一援助者であり、利用者の方の人生のほんの一面しか知らない。一人ひとりの人生は多面的であることを常に忘れずに寄り添ってほしい”
この言葉をいただいてから、
目の前の人の今に寄り添うだけでなく、
過去や未来にも寄り添い、クライエントの人生のほんの少しの一助になれたら。と私も強く思うようになった。
試験勉強
私が本格的に計画を立て勉強を始めたのは国試を受験する年度の7月下旬からであった。
福祉教育カレッジの合格教科書という教材を学校の先生に勧められたため、
購入し、オンライン講義を受けながら教科書を読み進めた。
1つの単元につき、4~5本の講義があったため、毎日1~3本の講義を受講した。休日など時間があるときは、中央法規の一問一答の問題集を解き進めた。
とはいえ、科目数も多いため、なかなか知識が定着せず。
10月下旬に行われた全国統一テストを目標に、合格教科書の一巡目が終わるよう計画を立て勉強を勧めたが、テスト結果は合格圏内は程遠く、0点科目もある状況だった。
その後苦手科目を中心に合格教科書の2巡目、3巡目を終了。3巡目を受講するときには、自分がまだ暗記できていない年号や人物、単語などを百均の単語帳に書き出し、仕事の休憩時間や、プライベートの移動時間に活用していた。
過去問はというと、合格教科書の講義の中でも登場するため、私が購入した中央法規のとても分厚い過去問は35回、34回、33回分を1回ずつ解いたのみであった。
勉強時間についてだが、仕事(日曜以外のシフト制)がある日は17:30過ぎに仕事が終わっていたため、18:00~21:00の間(仕事の疲労に合わせて短縮する場合ももちろんあった)近所のカフェで合格教科書の受講を勧めた。(私は家では集中できないタイプだったためカフェに入り浸っていた。)
日曜日などの仕事がないときは、市民図書館で開館から閉館まで滞在することが多かった。その分、家に帰ったらしっかり休んで友達と電話したり、家族と買い物に出かけることもあった。
前日
前日は有休を使って仕事を休み、自分の苦手科目の合格教科書の受講と自作の単語カードを繰り返し行った。
そして、夜。忘れ物がないか何度も確認し持ち物の準備は万端。
が、緊張してもちろん寝れず。
4時間睡眠の状態で本番を迎えた。
当日
会場が電車で20分、駅から徒歩5分という好立地だったため、
起床時間はいつもの生活リズムとさほど変わらず。
電車の中でも単語カードを活用し、専門学校の同期と励まし合った。
会場に到着すると、予想以上の人で溢れかえっており、
こんなにみんな受験するのか。
というのが正直な感想であった。
看護師国家試験の時は、大学の友達と集団受験だったため安心感もあったが、今回は一人。
少し周りをきょろきょろしながら、人の波に乗り、自席へ到着。
ハンカチに振りかけたお気に入りの香水のにおいをかぎながら深呼吸し、
教科書の最終確認を行った。
試験中は思っていた以上に落ち着いて受験することが出来た。
もちろん、「何この問題。」「え、人物の問題出てないじゃん。」など
解きながら思うことは多々あったものの、マークの見直しも2回行いちょうど試験時間が終了するペースで解くことが出来た。
結果
タイトルにもあるよう、無事1回目の受験で合格することが出来た。
来年からカリキュラムが変わるからなのか、合格基準もそんなに高くはなく、今年は合格率も高かったようだ。
おわりに
長々と書いたが、勉強方法は人それぞれだと思う。
自分にあった暗記方法や勉強方法を見つけて継続することが重要なのではないかと、こうして振り返ってみて感じる。
ただ、通信課程だと先輩との交流はほぼ皆無。
どのように勉強をしていたのか聞く機会もなかったため、この場を借りてお伝えしてみた次第である。
皆様の一助になれると幸いです。
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