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論述・論文試験対策

今回は、京大特色入試対策として私が実際に行っていた方法について書きます。

私が受験する年の選抜方法は、
①「学びの設計書」(志望理由書のようなもの)に関連する論述試験及び提出書類
②論文試験
についてA~Cの3段階評価を行い①②共にA評価、かつセンターの得点が900点満点中760点以上

というものでした。
(今年の募集要項では共通テストの得点について「概ね」760点以上と変更されています。)

つまり、論述・論文試験対策は超重要ということです。

 高3の夏終わり頃から本格的に対策を始めました。塾や予備校には通っていなかったので学校の先生方に添削していただきました。(試験当日、会場に某予備校の小論文対策テキストを持った受験生がたくさんおり、「そんなテキストがあるのか!!」と驚いたことを覚えています。)

 私が試験対策に使ったものは
 ①慶應義塾大学文学部の過去問
 ②京大特色入試の過去問

の二つです。

①慶應義塾大学文学部の過去問
 
特色入試の過去問は数年分がサイトで公開されているのですが、著作権の関係からか問題全てを見ることができませんでした。その点で教材を探すのにとても苦労しました。京大と同程度の難易度の論文試験となると中々ありませんし、出題傾向が似ているとなるとさらに数は減ります。なんとか見つけたのが、慶應義塾大学文学部の過去問でした。さらに「赤本」という形で数年分が一冊にまとまっているのも魅力的です。

 この赤本には、推薦入試と一般入試両方の問題が載っています。(一般入試のみ解答付き)こちらの推薦入試の問題を使用しました。問題形式は以下のようなものです。
・総合考査Ⅰ →特色入試の論文試験想定
   長めの課題論文を読んで設問に論文で答える
   300字程度
・総合考査Ⅱ →特色入試の論述試験想定
   短い文章を読んで自分の考えを述べたり、語の意味を説明したりする    
   400字程度

 特色入試は、

◯論文試験 
・2時間30分
・長め日本語と英語の課題論文(「長め」としていますが、年によってまちまちです。私の年は英語例年より少し短く日本語が1.5倍ほど長かったような気がします。)
・それぞれの課題論文における筆者の主張を400字でまとめる
・二つの課題論文を踏まえて自らの考えを800字で書く
論述試験
・1時間30分
・3ページほどの日本語の文章
・文章を踏まえた設問に対して、自らの学びの設計書と関連づけて800字で述べる

 という内容だったので、慶應の過去問を解く際は一問30〜40分で答案を完成させるように意識しました。限られた時間の中で最後まで破綻せず文章を書く練習です。
 私が重視したのは添削後です。添削され、返却された問題を再度答案を作成し直していました。完成度の高い文章を体に覚えさせるために同じ問題を3度したこともあります。


②京大特色入試の過去問
 
著作権の関係でほとんどなかったので、私は入試直前に取っておいて試験の1週間前に解きました。時間は本番通り、1時間半と2時間半です。

 この二つの教材以外は全く使用していません。強いて言えば、京大の先生方の著作を読み、なんとなく「京大型の思考」のようなものを掴もうとしていたくらいです。


 提出した原稿用紙が添削で真っ赤になって返却されると悔しくて堪らないのですが、試験官に少しでも「おもしろい!」と思ってもらえるような文章を書くために踏ん張りました。
 試験当日はかなり余裕を持って仕上げることができ、見直しの時間も十分に取ることができました。

 入試形式が多様化していく中で、過去問がほとんどない場合もあるかと思います。そのような時には他の大学の過去問を探すのも一つの手かなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


慶應文学部


京大文学部特色入試


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