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京大に進学してよかったこと

 お久しぶりです。まるまるです。

 さて、今回は家族を含め、よく聞かれる質問について文章でまとめてみようと思います。

 言うまでもないですが、京大に進学して良かったことはたくさんあります。厳選して3つ書いてみようと思います。

・図書館の蔵書数が多い
・面白い授業が豊富
・すごい人がたくさんいる

・図書館の蔵書が多い
 これは私が京大を志望した大きな理由です。国内の大学では2番目の規模です(1位は東大です)。
 附属図書館だけでなく、各学部や研究所に図書館や図書室があり、京大全体には50ほどの図書館・図書室があります。蔵書が被っていることも多いので、附属図書館の本が貸出中でも、別の館で借りることができるので、「読みたい本が貸出中で読めない、、」となることは滅多にありません。さらに、一般の図書館では「貴重書」に分類されたり、館外に持ち出せないような古い書籍も気軽に読んだり、借りたりすることができます。借りるのに書類を書いたりと面倒な手続きがないのはありがたいです。
 附属図書館は地下に書庫があるのですが、ほぼ迷路です。方向音痴のせいかもしれませんが、目的地に行くのも大変ですし出口までスムーズに行けたことがほとんどありません。それくらい蔵書が多いです。
 文学部では、レポートなど普段から書籍を読む機会が多いです。ある程度の先行研究などを参照しなければいい評価ももらえませんし、蔵書が多いと良質なレポートを書くことができると思っています。

・面白い授業が豊富
 1、2回生は全学共通科目、いわゆる一般教養の授業を履修することになります。種類が多すぎて履修登録がとても大変なほどです。文学部でも自然科学系の単位が必要なので、シラバスを見ながらなんとか単位を取れそうな授業を探したものです。全学共通とはありますが、高校で理科基礎しか学習せず、数学が苦手な私にとっては厳しそうな内容が多かったので自ずと「基礎」や「入門」と名のつく授業を履修することになりました。
 理数系の勉強はあまり得意ではなかったのですが、京大の授業は面白かったです。セミナーや講演会で慣れているからなのか、専門知識のない初心者でもわかりやすい授業ばかりでした。どのように太陽系が形成されたのかや、本当に地球”温暖化” なのか、など、高校までの理科の「前提」を考え直すのは新鮮で楽しかったです。
 なんとなくご存知かもしれんませんが、京大は学生だけでなく先生方もかなり特徴というかクセがある方が多いです。90分間ノンストップで旧約聖書についてマイクを使わず話し続ける先生、90分間黒板から振り向かない先生、「これ答えられたら100点あげるよ」と超難問を無茶振りする先生など先生も含めて面白い授業です。リレー形式の授業も多く、毎週違う講師の方から話が聞けて、一つの授業で様々な視点や論点を知ることができます。
 個人的に一番印象に残っている授業は、ジェンダーにまつわる授業です。最近話題になることも多いテーマです。フェミニズムについてはSNS等で議論になることも多いですが、この講義では「男らしさ(マスキュリニティ)」について学びました。特に近現代の欧米社会のいわゆる「男社会」中で育まれる「男性性」に焦点を当てた論文を読むなどしました。これまで触れてくることのない学問だったので、とても面白かったです。女性史に興味を持っているのですが、この講義を受けたことで視野が狭まらずに済んだと思っています。
 

・すごい人がたくさんいる
 京大に進んで、一番よかったことです。正直なところ、高校生までは特段の苦労もなく勉強ができ、周囲に褒められていたので「自分は優秀だ」と思っていました。「天才かもしれない」と思ったこともあります。完全なる井の中の蛙です。
 そんな勘違いも4月であっさりと打ち砕かれました。教授陣はもちろんですが、学生も本当に優秀な人ばかりです。少し話しただけでも、「この人は賢い人なんだ」と気づくこと何度もありました。すぐに「自分は凡人だなあ」と思えることができました。早い段階でこれに気づいて、受け入れられたことは私の長所かもしれませんね。自分が優秀ではないと知ったので、大学に入ってからも勉強をがんばれています。
 国内外で活躍する研究者が近くにおり、その方々から講義を受け、直接話す機会もあるというのは、非常にいい刺激になります。自然とモチベーションは上がって「自分も何かできたらいいのに」と思えますし、「この人たちについて行かねば」と思うと勉強にも身が入ります。
 自分より優秀な人が周囲にたくさんいると、わからないことや疑問を素直に聞けるという利点があります。高校生までの私なら変なプライドが邪魔していたかもしれませんが、「分からない」ということが当たり前だと思うようになったので、すぐに質問できるようになりました。むしろ知ったかぶりをしている方が後で苦しくなってしまいます。「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」というのを身をもって体験できました。今後の財産です。

 これ以外にもたくさん京大に行ってよかったことはありますが、大きくはこのような感じです。
 
 来週は二次試験です。今年、受験される方はこの記事を読む暇もないでしょうが、京大に興味のある人に届けば嬉しいです。
 私自身は二次試験を受けたことがないので、アドバイスのような大それたことはできませんが、受験会場の下見は行っておくべきだと思います。全学部が一つの吉田キャンパスに集まっているものの、キャンパス内が道路で分断されていくつかの構内に分かれているので、どこに受験会場の建物や教室があるかわかりにくいと思います。今の時期は授業がなく、普段より構内に人が少ないので下見もしやすいと思います。平日は警備員さんがいるので、分からなければ時計台付近の方に声をかけるといいと思います。
 あと、京都は足元から冷える印象があるので、冷え性の方は厚めの靴下やカイロを持っておくと安心かもしれません。

 受験生の方が全力を発揮できることを陰ながら応援しております。

 最後までご覧いただきありがとうございます。

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