シリアスな笑い

目の前でとんでもないミスをして目の前でとんでもなく怒られているところを見た。

その時の自分といえば、もう笑いを堪えるのに必死だった。こう書くと私がとても最低な人間に思えるだろうが、そうではないのだ。

こういうシリアスな場面でどうしても笑いそうになってしまうのだ。決して人が怒られているのを見て面白がっている訳ではない。

例えば小学校で先生が怒ってクラス中が静まり返っている場面、葬式のお通夜など、ここで吹き出したら最悪だろうという場面で吹き出しそうになる。

こういった空気にはとにかく耐えられない。重苦しい空気に身体が拒絶反応を起こし、一般的な反応とはかけ離れた反応を身体が起こす。

私のメンタルでは飲み込みきれないシリアスは横隔膜を刺激し、食道を登り、喉元まで出かかる。私はそれを必死に飲み込む。飲み込む時に顔が歪む。笑ってないかこれ。笑ってないよな。大丈夫だよな。

お前何笑ってんだよ。ごめんなさい本当にそんなつもりじゃないんです。

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