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病は物欲を呼ぶ

昨年11月、とある自己免疫疾患を発症しました。

腎臓の「ネフローゼ症候群」という病気です。

原因は様々あれど、ある日突然、腎臓の濾過機能がエラーを起こしてしまうという病気。

濾過機能のエラーでどうなるか?

普通なら尿として排出されるはずの塩分がエラーによって体内に残されて、筋肉や内臓や人間の身体になくてはならない蛋白質が漏れ出てしまう……。

漏れ出るというか、患った者に言わせると「ダダ洩れる」でしょうか。

「蛋白質が漏れ出ています」のサインは、私の場合は尿の泡立ち。

最終的に病院に駆け込むようになったその1ヵ月前ぐらいから、ビールも飲んでいないのにビールをそのまま出したような、それは見事な泡立った尿が出ていました。

何故だと首は傾げましたが、特に考えず1ヵ月過ごして。

「病院へ」となる10日ほど前から、今度は両足がパンパンに浮腫むと。

まぁ、これは腎臓の病につきものだそうで。特に、ネフローゼは顕著だと後で知りました。

浮腫みが日に日に全身に広がって、まずは近所の内科へ行き。尿検査後に大きな病院にとなって紹介状を用意され、翌日はその大きな病院へ。

腎臓内科で「ネフローゼ症候群」のお墨付きをいただいて、2日後に入院。

色々調べて、ネフローゼ症候群の型と原因が特定され。

免疫抑制剤のステロイド剤を服用する治療を受けとなりました。

ちなみに、私のネフローゼ症候群は「微小変化型」

比較的ステロイドが効きやすく、子供に多いが大人も発症するものだそうです。

そして発症の原因は、おそらくアレルギー。

血液検査の数値でアレルギーの項目がカウントストップ状態みたいな、見たことない値でした。

元々アレルギー体質なもので、危ない橋は渡ってきましたが、ネフローゼ症候群は想定外でした。

服薬と通院は続きますが、昨年中に退院。

自宅療養を年明けまで続けて仕事にも戻りました。

陽気もすっかり暖かくなった今を迎えて、表題の物欲をどうしようか日々悩んでおるのです。

病気、ステロイドの副作用……。

理由になりそうなものはありますが、とにかく何かを買いたい。

いや、服と化粧品が主に欲しい。

若い頃に好きだった古着熱もぶり返し、アイシャドウ収集を始めて。

常時金欠、薬代に通院費もかかるというのに物欲に飲み込まれかけている。

病との付き合い方は、これでよいのか?

どうして病と物欲が繋がったのか?

今のところ、分からないままです。

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