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ななせんえんのパフェ

パフェ。
憧れのパフェ。
先日食べに行ったパフェ。
平日の木曜日、年休をとってパフェ。
何年も前からずーっと食べたかったパフェ。

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東京都世田谷区等々力にある、パティスリィアサコイワヤナギをご存知だろうか。
ケーキやパン、焼き菓子、ランチ………とにかく幸せな味のするものを提供しているお店だ。


このお店のパフェ、見たことあります?
どれも二度見してしまうほど美しいビジュアルをしていている。
Instagramで偶然出会ってから早数年…
遠方に住んでいたり、予約が取れなかったりで中々行く機会に恵まれなかったのだが、この度決心し木曜日に年休を取った。
(土日の予約は幻なので。)

予約ボタンを押す直前、な、な、7000円、、?!?目を見張る。
美しいパフェはその身に相応しい金額をしている。
薄給で卵10個入り200円以下のスーパーを常に血眼になって探している私には見過ごせない金額。思わず動揺してしまう。
動揺のままボタンを押す。予約確定の文字。

ありがとう


幸せとともに『ななせんえん』の言葉の重みも手に入れた。
漢字にすると強いし、数字にすると0がいっぱいで怖いのでひらがなにしとく。


かっこいい名前


その日は近年で1番緊張した。
前日から着ていく服を何度も考え、迷いすぎてスーツを着て行くことになりそうになった。
何度も写真を見てどう食べようかイメトレ。
ペアリングの飲み物は絶対ラベンダー…ラベンダー……何度も声に出して練習。
基本待ち合わせには遅れる私が30分前に着いた。

そのくらい緊張していた。

右側のお店でパフェを提供されています


早く着きすぎたので、店内の端にある椅子に座って待つことに。
思っていたよりも敷居は低く、次々にお客さんが来店。
光が差し込む美しいショーケースを皆さん笑顔で見ていた。
店の奥から菓子を焼くいい香りがしてくる。

最高のシチュエーションに思わず目を瞑っていると、ついに名前が呼ばれた。


凛とした佇まい

キラキラ光るショーケースにならんだケーキを背に、私は机に向かっていた。
机上には待っていましたよとばかりに、カトラリーたちが並んでいる。
左端の白いものはお口直しのタブレットかな~と思っていたら、店員さんがおもむろに水をかけ始めた。
え?!儀式?!?怖いので黙って見つめていたらおしぼりになった。オシャレだ…まじかよ……

『ななせんえん』のパフェを食べる戦いはもう始まっていたのだ。

待っている間も楽しい

パフェの名前は『パルフェビジュー®︎ ドゥ ノエル』 “Parfait bijou de Noël”
クリスマス限定のパフェのようだ。
説明書を読んでいると想像が膨らんで益々緊張してくる。




ソワソワしているとついにパフェが運ばれてきた。




美‼️
美‼️‼️
後ろ姿も美‼️‼️‼️


~~~~~~~~っっっ!!!!!!!!!
来てよかった!美しい!芸術品!キラッキラ!
とにかく圧倒的パワーのパフェ!食べる前から美味しい!みんなもそう思うよね?!周囲の人に話しかけていいですか?!!想いの共有したい!!!


味の感想はもうしなくても伝わりますよね。
とにかく全てが上品な味がするのに自己主張なく調和している。
クリスマスってだけでイチゴとピスタチオの商品が出る12月。別にピスタチオそんな好きじゃないので抹茶にしてくれよ~と言っていた過去の発言全て撤回したくなるピスタチオアイスの美味しさ。
上に乗っているサクサクのパイ、くす玉みたいなメレンゲクッキー、金属みたいな見た目のチョコ。
いちごも大き~~~い!沢山~~~!
様々な技法でイチゴとピスタチオが交互に口の中に入ってくる。

途中でペアリングのお茶を飲む。
「ラベンダー京番茶 ASAKOIWAYANAGI オリジナル」
パフェに気を取られすぎて写真撮ってなかったけど、このお茶もうま。
単品だと日常生活で出会わない味をしているなぁ~って思うけど、このパフェと飲むことで輝くうまさ。

ラベンダーのお茶初めて飲んだ



パフェの一番底ってテンション下がるけど、最後にバルサミコマリネをもってくるお洒落さ。サラダでしか聞かないフレーズに訝しんで口に入れるとさっぱり、甘ったるくせず終わりの口にしてくれる。


残ったお茶をいただきながら、説明書にもう一度目を通す。
上から順に読むとさっきまで食べてたパフェが脳裏でよみがえってきて幸せになれる。
この説明書、食べる前も食べ終わった後も楽しませてくれるのすごい。


そろそろ行こうかなと思っていると、店員さんが隣の店舗で販売しているお茶の試飲とチョコレートの試食をくれた。

中身はマシュマロ

いいんですかこんなに。
サービス精神すごいし、絶妙なタイミング。
最後まで嬉しい、、、


お店を後にし、駅までの道で少しスキップをしながら帰った昼下がりでした。

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