第35週(8/26~9/1)
▲Champs-de-Mars シャンドマルス公園
手前にエッフェル塔スタジアム、奥にアリーナがあります。
エッフェル塔頂上から。
29日木曜日、シャンドマルスアリーナでは、パラリンピックの"Rugby fauteuil"(車いすラグビー)のグループ予選が始まっています。
プールA第一試合は、フランス対デンマーク。
フランスチームが競りながら粘り勝つ展開で、まさに地元観客のサポーターの声援に押されて勝ち切ったような試合運びです。個人的には劣勢のチームが追い上げる展開が好きなので、デンマークチームを応援。
第二試合は、お目当ての日本対ドイツ。
日本のしぶといディフェンス、体躯の強さ、切り返しの機敏さは、素人目にも明らかに強豪国のそれです。後日、日本チームは金メダルを獲得しています。
二試合目の際、一試合目から会場に残ったフランスサポーターに対して、日本応援団が日の丸国旗を配布していたのは面白いアイディアです。手ぶらの無党派層であっても、旗があれば会場の熱気に参加できます。事実、手のひらサイズの可愛らしい旗が、応援団の指揮のもと、好機のたびにはためいて会場の盛り上げました。「日本人があまりいないけれど、応援は大丈夫だろうか」という試合前の懸念は杞憂でした。
国旗は、日本応援団の方が自作した応援グッズの一つだったようです。
30日金曜日、パラ水泳のメダルを懸けた種目決勝。
プールサイドの観客席最前列に座ると、ラデファンスアリーナの舞台装置に感銘を受けます。舞台は昼間のように明かりで照らされ、暗闇に続く観客席からは降り注ぐように拍手が響きます。
入場シーンでは、各国の選手が登場するたびに、それぞれのサポーターから歓声が上がり、会場全体が熱気に包まれます。そして競技が始まると、声援が入り混じって、次第に国を越えた一体感が生まれていきます。
しかし、表彰シーンでは空気が一変します。競技中の緊張感がほどけ、選手たちは感極まった表情を見せます。そして、そんな選手たちに対して観客からは、国境を超えた振る舞いとして励ましの拍手や声援が送られます。スポーツが持つ普遍的な力か、そうした瞬間に心を揺さぶられます。
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