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第7週(2/12~2/18)

▲街角
14日水曜日は"Saint-Valentin"(バレンタイン)。花屋ではバラが特需です。

16日金曜日、同僚の青年と食事へ。
彼が知人から勧められたというバスティーユ地区のビストロは、親しみあるサービスと質実剛健といった風のシンプルな料理が好印象です。

職場では改まって聞くことがなかった彼の出身地のことについてあれこれ聞くと、彼は見せた方が早いと言わんばかりにおもむろにジャケットを脱ぎます。彼の上腕二頭筋には、名刺より一回り小さい長方形でモノクロの模様のようなタトゥーが彫られています。彼によれば彼の地元オーヴェルニュを象徴する"Puy de Dôme"の地形図だと言います。その等高線が示す円錐台のシルエットと傾斜に富んだ地形が頭に描かれます。
生まれ育ったクレモンフェランのほどよい街感の魅力を語りつつ、それでも将来的には新天地を探す意欲があるようです。彼はパリに上る(地理的関係からこう表現する人も多い)という転機を形にしたかったと言います。

かつての研修先の職場には、亡くなった兄弟の生まれ年を腕のタトゥーに残す青年がいました。物語を聞くたび、魅せるだけでないタトゥーに関する違った視点がもたらされます。

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