見出し画像

第12週(3/20~3/26)

▲Yayoi Kusama像
ルイヴィトンとのコラボで。"Pont Neuf"近く、"Samaritaine"百貨店前にて。

24日金曜日、チャールズ国王の初外遊としての来仏が急遽延期になったと知らされると、一関係者として携わってきた職場でも少なからずインパクトを伴って受け止められています。

外遊の延期の原因にもなった年金改革反対デモの話題から発展して、冷菜を担当する持ち場に氷を取りにやって来た部門シェフは、フランス人と日本人との違いは…と少しもったいぶって切り出します。

彼は、フランス人は生きるために仕事をし、日本人は仕事をするために生きるのだと言います。彼にとって働くことが重要かどうかを問うと、愚問だと言わんばかりに即座に否定し、人生はすなわち家族であり、友人であり、余暇であると応えます。彼の父もデモに参加していると言い、それは子供世代のためだと言います。
普段の言動の節々からおよそ予想された答えでしたが、その確信を持った言いぶりには説得力があります。

ニュースで伝えられるデモを見るにつけ、彼らがいったい何に怒っているのかと考えさせられます。
それは単純に働きたくないからというのだけでなく、本当に譲れない領域を侵される危機感からの行動でもあるのかもしれません。

ちなみにちょうど一年前は、大統領選でマクロン大統領の年金改革がやり玉に上げられているころでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?