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第8週(2/19~2/25)

▲連日の雨で混濁するセーヌ川

24日土曜日、修理に出した携帯を受け取ると、修理屋は口コミをぜひ投稿してほしいと言います。修理のためにSIMカードを抜き取っていたのでその場で評価をつけることはできないと保留すると、「とても大事なことですから」「(投稿することを)信じていますから」などと念押しされます。遮二無二に評価を得たい執念に気を圧されます。

携帯を修理したパリ市Saint-Lazare駅周辺は、交通の要衝で多くの修理屋が集積します。アクセスの良さが顧客を引きつける一方、それぞれの店舗は提供するサービスの差別化が求められます。各店舗はスピードや顧客対応、保証期間などで違いを示し、その質を口コミによって裏づけているようです。乱立する店の中から一つを選び出すには、確かに口コミが参考になります。

口コミを見ると中間的な評価が少なく、二極化した評価が目立ちます。
価値を取り戻す修理屋のサービスは元の水準に機能が戻ることが期待されるせいか、その期待が満たされない場合の不満は大きく、満たされた場合の満足度は高くなるのかもしれません。価値を付加するサービスと異なり、成功か失敗かの二元論が強く、中間的な評価が投稿されないようです。修理屋の情報収集する際に言えるのは、少なくとも、悪い評価が自分にとって許容できるレベルなのかを把握することが重要に思います。

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